柳井市議会 > 2021-12-14 >
12月14日-02号

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  1. 柳井市議会 2021-12-14
    12月14日-02号


    取得元: 柳井市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 3年 第4回定例会(12月)─────────────────────────────────────────────令和3年 第 4 回 柳 井 市 議 会 定 例 会 会 議 録(第2日)                                  令和3年12月14日(火曜日)─────────────────────────────────────────────議事日程                              令和3年12月14日 午前10時00分開議    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問         君国泰照議員          1 今回の市議選においての市長の所見について           (1)8年ぶりの市議選でありましたが、大波乱の展開でありました。今回の市議選においての市長の所見、見解とこれからの望まれる議会、議員像についてお尋ねいたします。          2 来年度における柳井市政の重点方針について           (1)柳井市には、重点課題が山積しております。これからの自治体経営として、人口減少の歯止めとして若者流出や企業誘致の進捗状況。雇用の場と定住促進や人口誘致。子育てと教育問題や健康福祉等を抱えております。             来年度の自治体経営の方針や推進事業をお考えかをお尋ねします。         三島好雄議員          1 複合図書館と柳井市体育館について           (1)反対派から複合図書館は維持費が高く、何年も維持していくのは無理だという意見が出ているがどうか。           (2)柳井市体育館は、今回防災減災対策を施し、最低20年維持できる、という説明だったが、20年しか維持はできないのか。             また、その後の構想はあるのか、伺いたい。          2 暮らしやすい街づくりについて           (1)市民の皆さんに柳井市を暮らしやすい街だと実感していただくことが、大切である。高齢者や障害者の方々が安心して歩ける道づくりなども、大きな課題だが、第一に白壁の町並みの状況は、経年劣化で石畳みに隙間ができ、女性がハイヒールを履いて歩いていると、かかとが埋まったり、折れたりした、という話も聞く。             また、石が取れた場所は、アスファルトのようなもので補修しているが、             これはいかがなものかと思う。今後の整備の方針を伺いたい。         岸井靜治議員          1 柳商跡地図書館建設問題について           (1)市長は多くの市民(約8千人)が署名で図書館建設反対の意思表示をしたことを重く受け止め、原因は自分の説明不足であると言い続けてきた。図書館建設予算を来年度の予算に計上するということだが、説明不足が解消され、市民の合意が得られたとお考えなのか。           (2)私は、議員有志の方達と5回にわたり市民の声を聞く会を持ちました。その中で、市民の方達の図書館建設に対する多くの疑問が出てきました。その中で2点伺います。            ①市長は柳商跡地図書館建設計画を市の内部で着々と進めていった。そして、その市議会に知らせない中で県と図書館建設の約束まで取り交わした。なぜこのような県との約束を市議会、すなわち市民にオープンにせずに行ったのか。            ②後戻りができないのはなぜなのか。図書館をやめることができないのは、どうも県との約束があるからのように見えるが、県と一体どのような約束を交わしたのか。この約束を変えることはできないのか。         中川隆志議員          1 ヤングケアラーについて           (1)ヤングケアラーとは、どういう子供たちを言うのか。           (2)実態を把握しているか。           (3)学校や地域で早期発見や適切な対応ができるようになっているか。           (4)支援の準備はできているか。           (5)自治体によっては「ケアラー支援条例」を制定しているところもある。柳井市は、制定するつもりはあるか。          2 ゼロカーボンシティについて           (1)ゼロカーボンシティとは、どういう自治体を言うのか。           (2)ゼロカーボンシティに向けた取組をしているか。           (3)山口県では、下関市がゼロカーボンシティを宣言している。それに続いて柳井市も宣言するつもりはあるか。         石丸東海議員          1 柳井商業高校跡地利活用について           (1)市長は複合図書館建設について、実施設計変更・単価入替業務を10月臨時会に計上、建設については来年度予算に計上とのことだが、今後の進め方を伺う。          2 市民参画について           (1)ケーブルテレビへの加入状況、自治会加入率ごみステーション設置状況について伺う。          3 農業政策について           (1)農業従事者の高齢化、後継者不足により荒廃地が増えているが、これからの市の農業政策について伺う。          4 生活道路の整備について           (1)生活道路は国道、県道、市道、農道等ある。市民から改修、補修等の要望にどのように対応しているか伺う。また、原材料支給は地元の要望に十分応えているか伺う。──────────────────────────────出席議員(17名)1番 久冨  海          2番 平岡実千男3番 田中 晴美          4番 川﨑 孝昭5番 秋良 克温          6番 三島 好雄7番 坂ノ井 徳          8番 岩田 優美9番 賀原 基和          10番 藤沢 宏司11番 篠脇 丈毅          12番 平井 保彦13番 岸井 靜治          14番 中川 隆志15番 石丸 東海          16番 君国 泰照17番 山本 達也                  ──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(1名)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 宮本 忠明          次長 井原 郁江補佐 西本 佳孝                  ──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長            井原健太郎      副市長           石川  浩教育長           西元 良治      総合政策部長        宮本 太郎総務部長          河原 憲治      建設部長          重村 仁志経済部長          徳武 伸幸      市民部長          米川 辰夫健康福祉部長        日浦 隆雄      教育部長          三浦 正明──────────────────────────────午前10時00分開議 ◎事務局長(宮本忠明) 御起立願います。互礼。御着席願います。 ○議長(山本達也)  これより本日の会議を開きます。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(山本達也)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第74条の規定により、議長において、平岡議員、田中議員の両名を指名いたします。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(山本達也)  日程第2、昨日に続いて、一般質問を行います。最初の質問者、君国議員。〔君国泰照登壇〕 ◆議員(君国泰照) おはようございます。君国でございます。 せっかく、こういうふうな重大なときに、こういうふうな不祥事、ちょっと階段から、ちょっとだけ滑り落ちまして、足を打撲したわけで、こういうふうな見苦しいことをお目にかけて申し訳ございませんでした。 私にとっても、非常に重要なことというのが、この4年間、一般質問をずっと、この12月で全てやらせていただいたということは、本当にありがたいことだと思っております。 それでは、今回の選挙は、8年ぶりの市議会議員の選挙でありました。トップ当選は、予想どおり新人とはいえ、市長選では、282票の差で敗れましたが、次期市長を目指して大健闘の結果、3,658票を獲得し、山本達也候補も1,729票の獲得で、軒並み10名の議員が影響を受け、得票を下げる、まさかの大波乱の展開でありました。 過去の市議選と比べまして、大きな焦点もなく、低調で、盛り上がりも、いま一つ欠けておったわけであります。 新人のトップの候補と、複合図書館反対と声高々にマイクを手にする声が鳴り響き、8年ぶりの選挙戦でございましたが、市民の反応は非常に悪いものがありました。 熱気があまり感じられることなく、上位当選者と2名の落選者の話題ばかりでございました。 今後4年間の市政を左右する重要な選挙でありましたが、今回の市議選においての、市長の所見・見解、すなわち評価・意見、考え方でありまして、これから4年間、望まれる議会や議員像について、お尋ねをいたします。 2番目に、柳井市には重点課題が山積しております。今回の選挙においても、18名の候補が、それぞれの思いや公約を掲げ、いろいろな角度、立場からの目指すまちづくりを訴え、出陣をしたものでした。 そこで、自治体経営として、いつも言われることは、人口減少の歯止め、そして若者流出、産業の活性化を図る企業誘致や地元企業の育成の進捗、そしてまた、今、企業誘致や地元企業はどのようになっているか、また、問題点はないかをお尋ねするものであります。 雇用の場としての定住促進や他都市からの人口誘致も、住む場の確保が必要であります。環境の整備と住みたくなるまち、安心して子育てができる環境、しっかりと教育問題に取り組んでいるか、図書館や体育館の改修整備で、スポーツ柳井の復活、文武両道で、健やかに、たくましい防長っ子の育成、戦後より今日の柳井を育んでいただいた方々に、長寿で健康で暮らしやすいまち、柳井で暮らす喜びを感じるまちづくりを、柳井市長井原健太郎は、どのように思われ、また任期中にどこまでやっていくか、それを是非、お尋ねをしたいと思います。 そして、柳井市というのは、一口に言うとどのようなまちなのか、今まで視察に行きますと、いろいろなところで、最近はシティプロモーションというのをよくやってくれます。私のまちはこういうようなまちですよ。こうですよ、こうですよ、こういうようなまちが素晴らしい。市民活動はどうですよ。5分ぐらいでまとめたプロモーションを作っておるわけでありますが、是非こういうようなものも、是非計画をしていただいて、柳井をどのようにPRするか、そのようなことをお考えになっていらっしゃるかどうか、2点をお尋ねをするものでございます。〔君国泰照降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、君国議員の御質問にお答えをいたします。 まず、1番目の市議会議員選挙についての御質問にお答えをいたします。 私の立場で、この度の選挙について、所見や見解を述べることは適当ではないというふうには考えますけれども、君国議員をはじめ、18人の候補者と、その支援者の方々が、期間中のみならず、事前の後援会活動も含めて、最後まで死力を尽くして、有権者の方々に思いをお伝えになられたことに、心から敬意を表したいと、そうした思いでございます。 申し上げるまでもなく、市長と議会の議員の皆様は、共に民意をいただいて、選ばれると同時に、一方は施策の提案と執行、もう一方は、議決と政策提案、監視役を担うなど、その職責は別個のものではございますけれども、車の両輪にも例えられるように、お互いを尊重し、共によりよい市政の実現を目指していく、そのために努力をしていく立場にございます。 望まれる議会や議員像についても同様に、市民の皆様の福祉の向上と物心ともに豊かな市民生活の実現、持続可能なまちづくりのために、仕事をすることにあろうかというふうに思います。 そうした意味から、建設的な議論を通して、切磋琢磨をさせていただきながら、共通の目的のために、是非、議員の皆様には、お力を賜りたいというふうに、私は考えております。 次に、2番目の御質問、来年度における柳井市政の重点方針について、お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、我が国は本格的な人口減少の時代を迎えております。先月11月30日に公表をされました、令和2年国勢調査に基づく人口等基本集計によりますと、我が国の人口は1億2,614万6,099人と、前回調査の平成27年と比較をいたしますと、94万8,646人、率にして0.7%の減少という結果になっております。 一方、本市の人口は、令和2年10月時点で3万799人と、平成27年調査時の3万2,945人から2,146人、率にして約6.5%減少をいたしました。 その主な要因は、出生数に対して、死亡数が大きく上回る自然減であり、令和元年の出生数155人に対し、亡くなられた方が526人という事実に、その傾向が表れております。 本年も、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、11月末時点で出生数は121人となっておりますので、今後、自然減に一層の拍車がかかっていることに、強い危機感を抱いております。 しかしながら、そういった中でも、私は、本市で生まれ育った子どもたちには、家族や友人と支え合いながら、この柳井のまちで暮らすことで、それぞれの夢をかなえてほしいというふうに、常々願ってまいりました。 そのためには、生活の糧を得るための働く場の確保が重要かつ必要であることから、企業誘致や地域経済の振興に努めてまいりましたし、これからも、最重要課題として取り組んでいく所存でございます。 特に、近年、企業誘致に関しましては、議員御承知のとおり、コロナ禍の状況ではございますけれども、本市では、次々と大型の誘致案件が実を結んでおります。 令和の時代に入りましても、株式会社ビジコム株式会社西田技研株式会社アデリー株式会社トクヤマ日鉄ドラム株式会社、株式会社島商、セイルドオーシャン株式会社カラム株式会社と、様々な業種の企業に本市に立地をしていただくことができました。 私は、人口減少の時代にあっても、自治体としての一定の規模を維持し、市内各地区のコミュニティを守っていくためには、他の市町村の住民からも、定住先として選ばれるまちになる、そういった、本市に移り住む人を地道に増やしていく取組が非常に重要であると考えております。 そのためにも、今、申し上げました雇用の創出の上に、米百俵の精神で進める子育て支援や教育の充実に、今後、なお一層力を注いでまいる覚悟でございます。 来るべき令和4年度は、長年にわたり取り組んでおります、柳井商業高等学校跡地の利活用について、事業の更なる進捗を着実に図ってまいりたいと考えております。 また、跡地を含む一帯を、防災・文教・交流ゾーンとして位置付け、都市機能の充実を図るために、バタフライアリーナを避難所としても活用できるよう、耐震改修を行い、施設の長寿命化を図ることとしております。 先日は、インドネシアで開催されましたワールドツアーファイナルで、本市日積出身保木卓朗選手が、日本勢初の優勝という快挙を成し遂げたという、明るい話題がございましたけれども、近年、地元勢の全国レベル世界レベルでの活躍も目覚ましいバドミントン、伝統のある卓球、そしてバスケットボールなどの屋内競技について、さらなるスポーツ振興にも寄与することを目的に、耐震化や空調システムなどを導入するための、大規模改修に取り組んでまいります。 また、複合図書館については、図書館としての機能の充実に加え、市民活動支援子育て支援、防災に関する機能を持たせることで、日常的に多くの人々が訪れる、まちの公共空間にしていきたいと考えております。 この地は、君国議員をはじめ、柳井商業高等学校の卒業生、関係者の皆様から、「翠が丘」の愛称で呼ばれてきたことは、市民の皆様もよく御承知のことと存じます。 そうした背景を受けて、私は、これからのこの地を、多くの市民の皆様から改めて「翠が丘」と、親しみを込めて呼んでいただけるような場にしていきたいという強い思いを持っております。 学校や職場でも家庭でもない第3の居場所、人がほっと一息ついたり、好きなことに打ち込んだり、いろいろな人と出会える場所、いわゆるサードプレイスと呼ばれる空間は、若い世代だけではなく、お独り暮らしの御年輩の方々にとっても孤立・孤独を防ぎ、安らぎと活力を育むことになると考えております。 そうした中、新型コロナウイルス感染症は、変異株の発生などにより、収束の見通しはいまだ立っておりませんけれども、コロナは、私たちの日常生活を大きく変えることになりました。来年は、コロナ後の社会をどう構築していくかも、問われる年になるというふうに思います。 リモートワークやワーケーションなど、新しい働き方が一般化し、それをきっかけに、地方で仕事をするという選択肢も現実的になっております。 昨日の行政報告で御紹介をさせていただきましたが、この度、本市に進出をいただきましたカラム株式会社は、リモートワークに加え、働くスペースや施設を共有することで、起業・創業を目指す人や異業種間の交流の場、そして、新しいビジネスチャンスが得られる場所にもなるものと、大変期待をしております。 また、DX、デジタルトランスフォーメーションと呼ばれる、デジタル技術の普及に伴う新しい社会への変革に向けた動きも、国や県のレベルで本格化してきておりまして、本市もその推進に取り組んでまいりたいと考えております。 さらには、高齢者の日常の移動手段の確保として、今年度、試行しております高齢者おでかけサポート事業については、来年度からの対象要件の緩和など、本格実施に向けて、現在、制度設計を進めておりますし、子ども医療費助成についても、対象年齢を大きく広げるなどの、事業の拡充を図ってまいることとしております。 このほか、阿月地区の新たな公民館施設の整備や、各地区における地域の夢プランづくりに向けた支援、スクール・コミュニティによる地域づくりなど、取り組むべき課題は山積みでございますが、引き続き、様々な施策を力強く推進してまいる所存でございます。君国議員におかれましても、引き続き、変わらぬ御指導と御協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。 こうしたまちづくりを地道に展開していく、また、時に、昨日もエールを送っていただきましたが、思い切った施策を力強く進めていくことで、人にも企業にも選ばれるまちを目指してまいりたいというふうに思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  君国議員におかれましては、着席のままでの発言を許可いたします。君国議員。 ◆議員(君国泰照) 先ほどから、市長のほうから、素晴らしい、今までにない、本当、積極的なまちづくりには果敢に進められておること、非常に感謝するものであります。 厳しい選挙ではございましたが、私もやはりトップに立つ人間が、どのような姿勢でまちづくりを望むか、今、市長がおっしゃいましたように、粛々と企業誘致から子どもの問題、そして、いろいろな諸問題、全て幅広く、これだけの材料があってこなせるんじゃろうか、私どもだったら、1つか2つしか、なかなかようこなさんけれど、あれだけの多彩なものにどういうふうに対処をされるか、不思議でならんぐらい、バイタリティがみなぎって、あふれていらっしゃるわけであります。 その中で、今日の質問の中で、やはり市長のお話の中に、地元を代表する、選ばれた議員である、やはりそれを我々も自負をしておるわけであります。 しかし、一方では、車の両輪のごとくとおっしゃったわけでございますが、どうも最近、新聞紙上とか、いろいろなものを見ましても、車の両輪じゃあのうて、多少欠けとるような面があるわけでありますが、市長、ひとつ、不寛容いう言葉がありますが、その不寛容という言葉を、意味を御存じでしょうか。 ○議長(山本達也)  君国議員、質問の中でのテストは、やめていただきたいというふうに思っております。もし御存じなら、皆さんに共有していただけるとありがたいと思います。 ◆議員(君国泰照) 不寛容ということを、この前、3週間前にテレビで見たわけであります。そのときに、「そこまで言って委員会」という番組があったわけでありまして、その内容は、「日本が、今、不寛容な社会になっている」という発言でありました。 自分の主義・信条と合わない行動を取る他人をたたいたり批判したり、さらには、人格否定までする不寛容な人が増えている時代となってきたとありました。 「不寛容」とは、「心が狭く、人の言動を受け入れられない、他人の欠点などを厳しくとがめる」とあります。 他市の議会におきましては、この不寛容な、心の狭い議員や市長の欠点やあら探し、過去の出来事をいろいろさばくわけでありますが、やはりそのようなことをまくし立てるのでなくて、紳士淑女の集う、この柳井の市議会とは、全然関係がないことでありますが、しかし、この図書館建設においては、不寛容な発言や行動が、市民の有権者や青少年の目に映っておるわけであります。その結果が、今回の選挙の得票に表れ、影響したと思われます。 今回の得票に、明るいまちづくり、住みたいまちづくりは、人口が減っても、寛容で心を広く持ち、しっかり幼児教育をし、家庭の平和を築き、祖先、親に感謝し、ふるさと柳井を、市民みんなが育むことが、柳井に暮らす幸せとなりますが、これはもう、市長がおっしゃるとおりでございます。 市民みんなで育むことから、柳井に暮らす幸せとなりますが、農業は土づくりで、良いまちづくりは人づくりであります。 市長就任以来、全ては人づくりからとしておられる、教育こそが原点であります。今後も、その姿勢を全うされていくか、やはりいろいろ政局、いろいろ変わりますと、自分のスタイルがどんどん変わっていくわけでありますが、この何年間は、市長は当選以来、全てまちづくり、人づくりということを提唱されておりますが、やはり正しい人間、善悪が分別できる、そういうふうな人間こそが、やはり柳井に求められるのではないかと思いますが、その辺の姿勢について、いかがでしょうか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) まず、先ほども申し上げましたけれども、やはり人づくり、とりわけ教育ということで、子どもたちのための学校環境の整備であったり、また、子育て世代への支援であったりと、そうしたところは、先ほど申し上げましたように、まさに、スローガンだけでなくて、米百俵の精神というものは、これからも、そこは堅持してまいりたいというふうに思います。 また一方で、善悪の判断、この善悪というのも、なかなか今の時代、それぞれ、お一人お一人、考え方が違っているということが言われているわけでありまして、私がこの立場で、何が善で何が悪であるということではなくて、様々な価値観があると、よく日本人には、世間はあるけれども、社会という考え方がないと、自分の身の回りのことは、いろいろな意味で関心は持つけれども、本来、私たちが生きているのは、社会に生きているということもありますけれど、そういう意味で、社会のことを考えられる、また、この日本を一歩出れば、世界にいろいろな状況が広がり、また文化、宗教、また思想も含めてあるんだというようなことも含めて、グローカルな人材を育むような、そうした取組も、これから注力していきたいという思いでございます。 そういったことが、不寛容ではなくて寛容な、まさに社会を救っていくのではないかと、そうした思いでございます。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 最初、市長が出陣されるときに、市長の言葉の中で、まあ、何じゃろうか、この市長は、いっそ、あれ造る、これ造る、そういうふうなハードのことよりは、今、そういうふうな信条的なことを、やはり日本の教育をしっかり立て直すこと、こりゃあ何か知らん、奥歯にものが引っかかったようなの、「柳井で暮らす幸せ」っちゅうたら、どうかいの、まあ、非常に歯が浮いたようなタイトルじゃの、そういうふうに思っておりましたが、だんだん年を取りまして、77になりますと、例えば、柳商の上のほうの、一番高いところに行きますと、選挙のときもぐるぐる回りますが、あそこから見る、夕方の5時からの世界、日が落ちて、もう空が真っ赤にこう燃える、柳井っちゅうのは素晴らしい、ええとこじゃの、わしはこの柳井っちゅうのはつまらん、つまらんと思うたが、柳井ほどこれは、いいところはないの、ああ、あそこでまたちょいと、お母ちゃんと、また、孫やらと、お茶でも飲みながら過ごす、本当、これ、柳井で生まれて、本当、良かったないう気がするわけであります。 そういうふうに、教育ということは基本でございまして、やはり教育というのは、心を寛容にして、細かいことをちゃかちゃか言うのではなくて、やはりもうちょっと幅広く、柳井のまちがどのように発展するか、そういうふうなことを念頭に置く、非常に素晴らしいことだと思いますので、是非、このまま継続をしてやっていただきたいように思います。 それと、柳商跡地の利活用と体育館の改修、文武両道のたくましい防長っ子、昔はたくましい防長っ子っちゅうのは、よう言いよったんですけれど、最近、何か忘れておるような気がするわけであります。 やはり本も読み、勉強もし、頭もようなるし、そしてまた、スポーツやいろいろなことの復活、柳井はスポーツ柳井、昔の柳井はスポーツ柳井よっちゅうて、今はほとんど言うことが少ないけれど、最近はどんどんいい選手が輩出したり、いろいろなところで優勝したりする、やはり柳井市の高校では、よく見て、どの選手が出て、市長と一緒に写真を写っちょったの、そういうようなことは、よう分かるわけであります。 しっかり、そういうふうな、柳井で褒めることはしっかり褒めて、運動選手の、これ、励みになると思います。 それと、白壁のまちづくりの活性化というのがある、この前は、「ごちゃまぜ」というのを、県議会議員が勉強会をされたわけでありますが、これはまだ、どのようなものになっているかっちゅうのが分からんわけでありますが、もう一歩、二歩、踏み込んで、どういうふうにやれば、白壁の町が活性化していくかということ、今の商業商業いうても、今、商業やるのにも、白壁の町の方はほとんどが、あまり積極的に町を開こう、店を貸そうというのがないわけでありますが、こういうふうな福祉的なものを導入して、厚生省関係の補助金になるかも分かりませんが、是非、この「ごちゃまぜによるコンパクトなまちづくり」というのを、是非実現して、柳井のまちに人が集う、楽しく集う、また、お年寄りの方も白壁の町に行ってみようではないか、こういういいものがあるよ、こんな面白いのがあるよって、そういうふうなまちづくりをすることも必要だと思いますが、その辺、執行部の皆さん方にはどの辺までお考えか、分かっている範囲で結構でございます。 まだ協議中でございましたら、まだ検討中で結構でございます。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) ただいま、君国議員御指摘のごちゃまぜのまちづくりについては、私も、先般、講演会のほうに参加させていただいたりということで、現在、研究というか、情報収集も含めて、させていただいている状況でございます。 また、まちの中心街の活性化といったところは、また違う次元でもあるんだというふうに思いますが、私自身がこの間展開してきたこと、それは、一方で、白壁通りの活性化もありますが、目を他方に向けて、日積地区の農産物も生かした、ふれあいどころ437の整備であったり、さらには、これは1市4町で、今、取り組んで、来年は是非開催したいということで、準備も始まっておりますが、この瀬戸内の多島美を生かした、サザンセト・ロングライドという、そうしたサイクリングのイベントであったりということで、あまりこの、どこかが中心でというよりは、夢プランの考え方というのは、それぞれの地域が、また、それぞれが中心であり、また、それぞれが相互に輝き合うことで、相対としての柳井市が活性化していくと、こういう考え方で、この間、取り組んできておりますので、その辺りも含めて、今後、御理解いただければというふうに思います。
    ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) ありがとうございました。 やはり一般市民の方に聞いてみると、特に選挙中でもいろいろ話を聞きます。白壁の町、行ったんじゃが、あれは恥ずかしいようなの、やっぱり白壁の町に行って恥ずかしいのではなくて、柳井にこういうふうないいものがあって、やっぱり活気があるという、その活気をごちゃまぜなんかで、是非いろいろな制度で人を増やしていく、人をまちの中に集わす、そういうふうなことも必要だろうかと思いますので、是非、私のほうも、白壁の町の活性化というのを是非図っていただいて、また文教ゾーンとして、新しい自慢と誇れるまちづくり、やっぱり柳井に行くと、何があるよ、これがあるよ、自慢できるものが実際ないと思うのですね。 度々話を戻しますが、視察なんか行っても、大抵古い方が、柳井のまちは、甲子園に行って優勝いたしましたっちゅう、その辺の話ばっかりですね。今の若い人は、ほとんど知りゃあせんのんですね。 だから、もうちょっと、柳井はこういうふうなまち、自慢できるまち、是非来てほしい、来んさいやっちゅうていう、そういうふうなまちづくりというのは、大いに必要ではなかろうかと思いますし、その辺はシティプロモーションということで、大いにPRして、どこに行っても、あそこに行っても、小学生から大人でも年寄りでも、柳井はこんなまちよ、こういうふうないいまちよという、誇れるまちづくりというのを、是非築いていっていただきたいわけでありますが、市長のほうとしては、シティプロモーション等について、どのようにお考えか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) シティプロモーションということと、若干、視点は違うのかもしれませんが、今、御存じのとおり、全国、とりわけ首都圏を中心に、席巻をしているとまでは言いませんけれども、柳井の金魚ちょうちんということで、これはもう常設、また、臨時的なところも含めて、大変多くの場所場所で親しまれ、また、それが毎年継続をして活用されるというようなこともあります。 そういう視点から、あの金魚ちょうちんのまちですねというところから、話題、また、実際に足を運んでいく、いろいろな御縁を結んでいくということも大事だというふうに思いますが、今、私たちが、先ほど申し上げましたように、どの世代に焦点を絞ってということで言いますと、やはり近隣市町いらっしゃるので、あまり大きな声で言えないのかもしれませんけれども、近隣にお住いの若い子育て世代を、いかに呼び込んでいくかといった施策に、特に注力をしていくための、生活の利便性であったり、子育て環境の充実であったりというところを、まさにシティプロモーションというか、そういう形でPRしていくというところに、一方で注力しているということでございます。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 私も、金魚ちょうちんには、非常に思いがありまして、まだ金魚ちょうちんが有名でない頃は、柳井商業高校が甲子園に行ったとき、また柳井高校が甲子園に行ったとき、いつでも甲子園まで行って、スタンドでちょうちんを振り回して、それからニュースとかいろいろなところで話題になって、ちょうちんっちゅうのは何ですか、何ですか、よく聞かれるわけであります。 あんた、君国さん、あんた、酔っぱろうてやりよるんかね。いや、酔っぱろうちゃおらんよ。素顔で真剣に取り組んでから、柳井の金魚ちょうちんを何とか全国にPRして、こういうふうに素晴らしいものがある、そういうふうな思いが、一心で、20年、30年、40年、時間がたったわけでありますが、是非、こういうふうなことも、また商工のほうで考えていらっしゃるようでございますが、是非、この金魚ちょうちんを御縁に、やっぱり金魚を、いろいろとまつわることを、話であったり、物語であったり、紙芝居であったり、絵であったり、絵画であったり、写真であったり、是非、そういうふうなことで、全国的にPR、柳井っちゅうたら、何ですか、金魚ちょうちんがおるところじゃの、大抵、下関といったらフグとかアンコウ、今日でもテレビやりよったですね。そういうふうな、どこどこ行ったら何が食べられる、何がある、やはりその地域の特色というのを、是非もう十分に出していただきたいように思います。 今回、私がかろうじて通らせていただいたのも、やはり一つの執念がありまして、やはり今まで思っていた理想的なまち、柳井商業高校に図書館、いろいろなものもできて、体育館にも自慢できる子どもたちがいっぱいいるぞ、また白壁の町には、いろいろと店もでき、お客さんも来る、県外からも、柳井のまちに来てよかったな、そういうふうな理想的なまちで、その中で、ここは文教ゾーン、柳井の情報の発信地のいいところですよ、こういうふうな、神社仏閣もあるけれど、そういうふうな文教的なものでまちを興してますよ、そういうふうなまちづくりをしたいと思っておるわけであります。 私も、この40年来の、これは私のまちづくりの夢であります。やはり市長は、今から若い人にもどんどん夢を育てていただく、育てる場所をつくるというお話もあったわけでありますが、こうした考えは、ひょっとすると、私は間違うちょるんじゃないかな、今は、市民からは、君国、こんなことばっかり言いよるけつまらんどと、はあ、77じゃけ落とせやっちゅう声も聞こえたわけでありますが、やはりその、自分の考えは自分の信念を持ってやっておりますが、その信念に間違いがあったでしょうか。市長の口からは言いにくいね。分かりました。 それでは、うなずいたところ見たら、一生懸命やっているのという感じがせんでもないわけであります。多少、階段からはしごを外されて痛うございましたが、一生懸命40分過ごすことができました。今日はどうもありがとうございました。これで終わりたいと思います。 ○議長(山本達也)  以上で、君国議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  10時55分まで休憩といたします。午前10時40分休憩                              午前10時55分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、三島議員。〔三島好雄登壇〕 ◆議員(三島好雄) 皆さん、こんにちは。公明党の三島でございます。 今回は、2つの項目について通告をしておりますので、通告に従いまして、質問をしたいと思います。 まず最初に、複合図書館と柳井市体育館についてであります。 反対派の方から、複合図書館は、維持費が高く、何年も維持していくのは無理だというような意見が出ているのをケーブルテレビで見たことがありますが、この辺の説明がちょっと丁寧では、執行部の、なかったのではないかと思います。 私の聞いた話では、今の現存の図書館の、今2つありますね、柳井と大畠に。あれだけでもう5,000万円ぐらいの維持費がかかっているという話、あったのかどうか分かりませんが、おっしゃっていますので、新しい図書館に、例えば、7,000万円とか8,000万円とかかかるというふうなことも併せて、もう来年の3月に本予算をこれを上げるわけですから、やはり、ある程度明確にしていかないと、市民の皆さんも心配をされているところではないかと思います。丁寧な説明をお願いしたいと思います。 2番目の柳井市体育館は、今回、防災減災対策を施し、最低20年維持できるという説明でございました。この20年が長いか短いか。たった20年かと。20年も。私は今、65ですから、20年たったら85でございますから、多分、そういうことになっていますから。 そういうこともありますが、もう1つは、20年たったら、突然、維持できなくなるわけがないと思うのですが、その辺の説明を丁寧にしていただきたいと思います。 今回は、防災・減災の補助金を使われまして、7割は国の補助金でございますけれども、1,000人が収容できて、冷暖房完備ですね、いろいろな防災の関係がございます。 しかしながら、この体育館が整備をされることで、先ほどから君国議員さんもおっしゃっていますけれども、いろいろないいことがあるわけです。 これは、広報やないの10月14日付けのやないでございます。祝春夏連覇とありまして、何が連覇しておるかと言いますと、バドミントン界に柳井旋風!ということでですね、令和3年度全国高校総体バドミントン競技、8月に行われたもので、女子の学校対抗で柳井商工が優勝されました。更に、女子のダブルスでも優勝をされて、インターハイで2部門で日本一になっているわけです。それからもう1つ、同じ8月に開催された令和3年度全国中学生バドミントン大会、中学生ですよ。8月では、これは、女子シングルスで柳井中学校の宮崎さんが優勝をされております。これはすごいことだなと思います。特に、この宮崎さんについては、関西方面から、よく来たな、だから小学校の頃からバドミントンがお好きだったのか、直接お話を聞いたことがないから分かりませんけれども、わざわざ越境留学して柳井中学校に来られた人であります。 これだけでも今、柳井のバドミントン界というのは、全国から注目を受けているわけであります。ちょっと面白いというか、大事なところを読んでみたいと思います。 監督さんは、このように述べていらっしゃいます。今後の目標について、「日本代表やオリンピックでのメダル獲得も見据えて指導していきます」。いよいよ、柳井市からオリンピックでメダルを取る、そういうふうな視野が目前になっているという感がいたしまして、大変うれしく思いました。今、日本のバドミントン界というのは、強いですからね。その強い中でもそれに割って入っていけるという実力をつけているのが、今、柳井のバドミントン界でございます。 近年、数々の好成績を残している柳井のバドミントン界、その秘訣は、小学生のジュニアクラブと中学、高校が連携し、一貫した指導体制で選手を強化する柳井独自の取組にありましたと。全国のトップレベルの選手と練習することにより、小中学生は自然と日本一や日本代表を意識するようになる。素晴らしいですね、本当。 ということで、柳井と言えば、先ほど君国議員さんもおっしゃいましたけれども、野球はね、2回、甲子園で優勝と準優勝もしているけれども、こっちのほうはね、オリンピックで金メダルを取ろうという、その練習場が柳井市体育館なのですね。だから、特に今回の空調につきましては、前回説明があったと思いますけれども、風が吹かない。暖房とか冷房で風があまり吹かない。バドミントンのシャトルが風で影響を受けないよう、ぐらいの特殊な、専門用語を忘れましたけれども、そういうものをつくられると聞いていますので、是非、将来のバドミントン、これ、今これですから、もう三、四年後には次のオリンピック、その次のオリンピックぐらいにメダルを取る、バドミントンで、柳井市からメダリストが出るかもしれません。大いに期待をしておりますので、是非、冷暖房がつくようなものにしていただければと思います。 それと、2番目の暮らしやすいまちづくりについてでございます。 市民の皆さんに柳井市で暮らす、暮らしやすいまちだと実感していただくことが大切であると。高齢者や障がいのある方々が安心して歩ける道づくりなども大きな課題であります。 そんな中で、第1に一番取り上げたいのが白壁の町並みの状況であります。経年劣化で石畳に隙間ができ、女性がハイヒールをはいて歩いていると、かかとが埋まったり、折れたりしたという話はもう10年以上前から聞いております。また、石が取れた場所は、アスファルトのようなもので補修しているのが一部見受けられます。伝建地区にアスファルトで埋めるのは、これいかがなものかと思います。 あそこは、結局、なぜそういうふうになるかといろいろ聞きましたら、車が通るんですね。車が通ると、やはり一般道でもそうです。よく市道とか県道に穴が空いていますね。あれ大型車が通ると何で穴が空くか原理は知りませんが、通るから空くんだとおっしゃっていました。 白壁の町並みがコンクリート、人間だとこれ歯茎みたいなところに、歯、歯というか、石を抜いているらしいんですね。したがいまして、そんなに強度はないわけでございまして、これをどのようにしていくのか。高齢者や障がいのある方のためということは、車椅子で安心して通れる場所をつくってもらいたいという、今日は要望をしに参りました。 考えましたが、車は、あそこ幅いっぱいはないですけれど、割と近いですから、端を整備しても、また車のタイヤにひかれて駄目ですから、真ん中、真ん中付近に、できれば真ん中、道の真ん中付近に車椅子の幅ぐらいのちょっと補強をした車が行きやすい、1人でも行ける、人の手を借りなくても蹴つまずかないような工夫ができないかということをお尋ねをしたいと思います。 以上、2点にわたりまして質問をいたしましたけれども、再質問はまたさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。〔三島好雄降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、三島議員の御質問にお答えをいたします。 まず、大きな1番目の御質問、複合図書館と柳井市体育館についてでございますが、その中の(1)番、複合図書館の維持管理についてお答えをいたします。 新たに整備をする複合図書館の維持管理に係る経費の試算につきましては、平成31年4月に作成をしております資料、柳井商業高等学校跡地利活用事業 複合図書館の概要に、運営経費の概算経費を掲載しております。 その主なものといたしましては、最も比率が大きい人件費が4,210万円、次に各種業務委託料630万円、OA機器等の使用料550万円、光熱水費や消耗品などの需用費540万円などでございまして、合計で5,974万円となっております。 この概算でございますが、現柳井図書館及び現やない市民活動センターの人件費や消耗品、機器の使用料など運営に係る経費に加え、新しい施設で導入を予定しております本の貸出しシステムや建物の維持に係る経費の試算額を基に算定をしております。 しかしながら、この資料の作成以後2年半ほどが経過をしておりまして、特に人件費については、令和2年度に会計年度任用職員制度を導入したことによりまして、臨時職員である司書や市民活動センター職員の処遇改善がなされたことなどによりまして、現時点で、平成31年4月作成の概算を大きく上回っております。 また、光熱水費や諸物価の上昇もあることから、今後施設が建設された段階では、その概算額を超える運営経費が必要となるというふうに見込んでおります。 ただし、御承知のとおり、本市には様々な公の施設がございまして、このような増高要因は、その他の多くの施設についても同様に影響が及んでおります。 なお、維持管理に係る経費の中でも最も比率の大きい人件費につきましては、現行の人員規模を維持しつつ、同じ防災・文教・交流ゾーン内に位置する現在の柳井図書館に教育委員会事務局を移転させることで、複合図書館運営の人的サポートを行うとともに、サンビームやないに配置する職員は兼務とするなど、業務の効率化を図り、提供するサービスの水準は、一方で向上させてまいりたいと考えております。 複合図書館に限らず、公共施設につきましては、我が国における人口減少や少子化・高齢化が進む中で、市民のニーズの変化に伴い、利用の需要が変化してまいります。したがいしまして、長期的な視点を持って、この度の複合図書館のように、決して、ひたすら小さくしていくという意味ではない、最適な規模での施設の維持更新も含めて、全体として最適化していく必要性がございます。 本市では、従前から公共施設については、安定的な財政運営のもとで、施設や機能の複合化等の工夫をしながら適正な維持管理に努めてきたところでございまして、柳井商業高等学校跡地の利活用についても、今後同様に取り組んでまいりたいと思います。 なお、本市が管理する公共建築物の延べ床面積の規模から申し上げますと、図書館施設は全体の1%程度でございますが、様々ある施設について、社会情勢や行政ニーズの変化に応じ、規模の最適化に引き続き努めていくことが、本市の財政規模に応じた適切な行政運営につながるものであると考えております。 いずれにいたしましても、子育て支援や防災などへの高まる市民のニーズに対応し、更には、職場や学校でも家庭でもない、第三の居場所、サードプレイスを提供することで、社会からの孤立を防ぐとともに、多くの人が集い交流し、様々な社会的課題を解決する場になり得る、そういった新しい公共空間の必要性について強く認識しているところでございます。 次に、大きな1番の(2)番、柳井市体育館について、また、大きな2番目の御質問、暮らしやすい街づくりについては、それぞれ関係参与によりまして、お答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  教育部長。 ◎教育部長(三浦正明) それでは、私のほうから、大きい1の(2)柳井市体育館についてお答えいたします。 柳井市体育館は、昭和51年11月に開館以来、45年が経過し、主にバドミントン、卓球などの室内スポーツ競技に利用されており、また、小学生から高齢者まで年齢層も幅広く多くの方々にも利用をいただいております。 そうした中で、現在、大規模災害時において避難所としても対応できるよう、柳井市体育館の大規模改修を行うよう準備を進めているところであります。 今年度は、柳井市体育館改修に当たり、耐震補強案を選定し、長寿命化のための改修内容と避難所に要する設備等について調査を行っており、今後、実施設計業務に反映させるように考えております。 今回の改修後は、利用者の安全確保に加え、大規模災害の後も、避難所として活用できるようになります。 また、避難された方々が、できるだけ快適に過ごせるよう、空調設備、屋根及びその他の改修を行うことで長寿命化も図ります。 さらに、これまでも各競技団体から御要望をいただいておりましたアリーナ内のフロアのウレタン塗装の改修や、照明のLED化などを含め整備することで、避難所以外の通常利用にも快適な環境を提供することになると考えております。 三島議員御質問の20年しか維持はできないのかについてですが、バタフライアリーナの躯体のコンクリート強度は劣化していない状況です。さらに耐震化を図りますので、躯体自体は、今後20年と言わず、長く維持できるものと考えております。 耐用年数につきましては、国の各省庁においても様々な考え方がありますが、いずれの場合においても、その年数に達すれば、すぐさま倒壊したり、その後は維持できなくなったりするというものではなく、適当な時期に適切な手を加えることによって、長く使い続けることができるものであります。 なお、コンクリート住宅の建物について様々な研究がされております。コンクリートの物理的寿命について、117年というデータや、コンクリートの物理的効用持続年数が120年、また、外装仕上げ等をした場合の延命年数が150年といったような研究のデータもあります。 そうした中で、この改修後は、20年程度は空調整備などの機械設備の更新や屋根などの外部部材に対して大規模な改修を行わずに維持できると考えており、その後につきましては、メンテナンス等を行いながら躯体が維持できる間は、なるべく長く使用するようにと考えております。そのため、20年しか維持できない、又は維持しないということではございません。 なお、改修後は、防災関係課等と連携し、避難所としての機能を持った施設として市民へ広くPRするとともに、更に多くの方々が安心して楽しく利用できるように、指定管理業者と連携を図りながら管理運営に努めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) それでは、私のほうから、大きな2番目の暮らしやすい街づくりについてお答えをいたします。 白壁の町並みに敷かれている石畳は、歴史的地区の交通環境を整備し、安全かつ快適なまちづくりを行うため、昭和63年度より国の歴史的地区環境整備街路事業として整備されました。 事業実施に際しては、周辺住民や観光客等の意見も踏まえ、柳井の地域文化や風土を表現できるよう、それまでのアスファルト舗装に替えて、特殊な御影石による塗装が採用されております。 塗装材料として採用された御影石は、石の持つ重厚感や自然の素材感を醸し出す効果がございます。 また、御影石の間の目地材には珪砂を使用しており、一定の目地幅を確保することで御影石の角欠けを防止し、耐久性を確保するようにしております。 当該事業で整備された石畳の道路は、江戸情緒あふれる白壁の町並みを構成する大事な要素として、景観形成はもとより、観光振興にも寄与してきたところでございます。 一方で、平成6年度に当該事業が竣工し、既に27年が経過しており、一部では御影石の剥がれや、雨水による目地材の流出が見受けられる状況でございます。 こうした箇所においては、随時、職員による補修を行ってまいりましたが、近年、竣工時に補修用としてストックしていた御影石を全て使用したことから、応急的にアスファルトにより補修してきた事例もございます。 議員御指摘のとおり、石畳の一部で隙間ができ、障がい者や車椅子が通行しにくい、また、ハイヒールのかかとが挟まるといったトラブルなどや、アスファルトでの応急補修による外観の悪化について、通行される方から御意見があるということは承知をいたしております。 そのため、昨年度、御影石の剥離箇所や応急補修箇所について修復工事を行ったところであり、目地についても、流出した目地材を補完するなど、その都度、補修を行ってまいりました。 また、将来、維持補修のため、現在使用しているものと同じ特殊な御影石の確保や、流出しにくい目地材への変更などについても検討をしているところでございます。 白壁通りとも言われている石畳の意匠は、白壁の町並みの景観の一つとして、本市の重要な観光資源であるという認識のもと、障がい者や車椅子の方など、誰もが安心して快適に通行できるよう、今後とも、景観保全と安全確保が両立した舗装整備に向け、本市と同様に白壁の町並みや石畳を有する自治体の対応も参考に、また、ただいまの議員よりの御提案も参考にするなど、研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) それでは、図書館なのですけれども、昔に読んだ本で、カール・セーガンのコスモスという本があります。どんなことが書かれていたかと言うと、紀元前2000年の頃、これは、実はウィキペディアで調べると少し違うのですけれども、エジプトのアレクサンドリアに図書館がありまして、そこには、古典古代世界の図書館でございますけれども、50万巻とも70万巻ともいえる本といっても、皆様、小学校のときに習われたと思うのですが、パピルス、紙に文字を書いた巻物がたくさん保存をされていました。このときの文明の進化度が、地球が自転して太陽を回っているというぐらいまでいっていたらしいです。これが本に書かれていたと思う。それが、今、西暦2000年超えていますから、4000年前に既にそういうことが、実際、このエジプトのアレクサンドリア図書館では本に書かれていたのだけれども、途中で蛮族に襲われて、アレクサンドリア図書館が火に燃えてなくなったために、その後、地球が自転して太陽を回っているということが分かったのが、中世になってからになってしまったという、そういうふうなことが書かれていました。 何を言いたいかと言いますと、文字とか本というのは、人間の、人類の文明の発展には欠かせないというふうなことを言いたいわけであります。 例えば、小学校で、その前に、例えば、子どもが生まれます。赤ちゃんになって、最初に見せるのは絵本です。小学校、中学校と見るのは教科書で、あまり面白くないかもしれませんけれども、教科書を見ます。高校でも行けば、教科書を見ます。大学に行けば、それなりの教科書も見ます。この頃から、今デジタル化が進んでいますので、スマホとかパソコンとかになりますけれども、基本的な人間の過去の遺産は、ほとんど全てが、というよりも全てが本に文字で残されているわけです。 例えば、仏教だと経典がありますね、経典。キリスト教だと聖書があります。イスラム教だとコーランがあります。これは本です。聖典ですけれども、本といえば本でございます。こういうものが信仰の基本にもなっているわけでありまして、図書館の資料に接することによって、市民は自らの可能性を発見し、学ぶ意欲を触発され、新しい学問に接して、自己教育への道を歩み始める。さらに、図書館は、市民の求めるあらゆる資料を提供することによって、市民の知的自由を公的に保障すると。このような図書館になるように祈っておりますけれども、市長の心意気を伺いたいと思います。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 心意気ということとはちょっと違うのかもしれませんが、私どもの思いというのは、この間、平成29年からこうした検討が始まっていく中で、その心意気というよりも改めて、こういった文化的な活動の場、また、現状の柳井図書館についても様々な評価がある、そうしたものを、当初、純粋に、純粋に補完する、充実をしていきたいというところが一つございます。 その検討を重ねてきた中で、改めて、私自身も今まで気づかなかった、知らなかった、そうした公共空間の有用性というか、そうしたものに気づくこともできました。そうしたことは、この問題、この課題について御審議いただいてきた議員の皆様の中でも同様の思いをされている方もいらっしゃるのだろうというふうに思います。 したがいまして、何か心意気でやっているというよりは、一つ一つ、そういった一方で様々な御意見があるということは、決して、これ私が忘れてはならない姿勢であるというふうに思いますので、そういった複合図書館の真実と言っては言い過ぎかもしれませんけれども、そうしたことを、できるだけ多くの市民の皆さんにこれからお伝えをしていくということが、私に課せられた役割であるという意味では、非常に強い今、覚悟を持っているということでございます。 いずれにしても、来年度の新年度予算には提案をさせていただくということは、もう言明をさせていただいておりますので、そのことに向けると同時に、広く市民の皆さんにより正確なところをお伝えしていくというその覚悟を今、一つ固めているところでございます。 ○議長(山本達也)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) もう時間があまりないのですけれども、小一か月前、朝2時頃、突然、目が覚めまして、ちょっと気になることがありまして、昨年は、一応、うちの山口代表が、もし採用されなかったら、自公連立の解消も辞さずという思いで、国民全員に10万円を支給しました。今年は18歳以下の人に10万円となると、聞こえてくるのは、公明党、何か今回の、公明党イコール自民党でもあるわけですけれども、政策は失敗したねということを言われる方が高齢者の方で多いわけでございます。何でだろうかなと思ったら、やはり自分がもらえないからですね。自分がもらえているときは文句は誰も言わないです。もらえなかったら文句を言う。この図書館の問題はまた違いますけれども、内容が全く。この図書館というものは、2つの意見に分かれております、今。賛成派の方と反対の方。要するに、もう単純に考えると、例えば、僕は65ですけれども、70歳ぐらいの方をひとくくりにして、例えばの話でございますけれども、思ったときに、本を読むという行為はなかなか少なくなって、家から遠いとか、だから要らないのではないかとかいう人もいるし、逆に、自分はもう75になるけれども、自分のためではない。子や孫のためにこの複合図書館は造らなければいけないという2つの意見があったように思われます。私もこれは複合図書館だけではなくて、いろいろな物事を選択していく中での大きな分岐点だと思います。どちらを選択するか、自分だけのこと、都合で考えるのか、それとも、自分も本当はそれでやりたいのだけれども、自分の亡き後、20年たったらもう85ですからね、私は。今、生きているかどうか分かりません。だけど、その後の世代のために残す、残したいという御意見もたくさん頂きました。したがいまして、どちらがいい悪いかというのは個人の自由ですから、いい悪いは言いませんけれども、自分としては、やはり、先ほど言いましたが、本というのは、人類のこれからのさらなる発展に欠かせない、もう内容によりますけれど、ものでありますので、残していくべきだと思いますし、今、柳井市内の図書館の現状を見ると、大畠は、割と月性とかの歴史物に特化しているのと、あと児童書が多いのです。例えば、南極大陸に行って、ちょっと本の題名忘れたのですけれども、船が座礁してしまって、それから何と生還をしてくるという、ちょっと本があったのと、それと歴史物の本ですね。今、先日テレビでもやっていましたけれども、東京大学を受験する人が、漫画本を、歴史漫画を読んで勉強して合格したとかいう話もあるわけでございますけれども、それぐらい、やはり本の影響力は大きいと思います。 そして、先ほどカール・セーガンの例も引きましたけれども、やはり、我々、私は個人的には自分で本を買うほうなのですよ。欲しい本は買うんです。だけど、買えない本があるんですね、高くて。そして、全部買えるわけないんで。今、家はもう本だらけで捨てられつつあるんですけれども。でも、それでも柳井市、今の図書館で美術大全とかあります。そこを見て、何か、普段見れないようなものがあって、それをモチーフにして絵を描いていったりとか、そういうふうなことをしたりしていまして、図書館には、あとまた、今日は前回言ったので言いませんでしたが、複合部分もついております。図書館、本を見るだけではなくて、いろいろな講演会をしたり、映画を見たり、碁を打ったり、そういうふうなこともあるわけですから、是非立派な複合図書館を造っていただいて、いただきたいと要望いたしまして、私の一般質問を終わります。以上です。 ○議長(山本達也)  以上で、三島議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  午後1時まで休憩といたします。午前11時32分休憩                              午後1時00分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、岸井議員。〔岸井靜治登壇〕 ◆議員(岸井靜治) 岸井でございます。 この質問が、私にとって最後の質問となります。私は、今回の選挙で、図書館建設反対を最も中心に据えて戦いました。結果、市議には選ばれませんでした。ある議員に言わしむれば、不寛容であったから、このような結果になったのだと。本当にね、その不寛容というのは、一体、どういう意味なのか。それを言った方に逆に質問したいわけです。私を不寛容と決めつける、そのほうがよほど不寛容だということになりはしないか。そういうことに気付いていただきたい、このように思います。 私なりに、今回の選挙の解析をしてみました。候補者を図書館建設に賛成していると思われる候補者と、反対していると思われる候補者を仕分けてみました。この仕分は、これまでの経緯など見て、私が判断したものでございます。そして、両者の獲得した総票数を比べてみました。多少、強引な計算とは思いますけれども、傾向はつかめると、このように考えました。その結果は、皆さんのお手元にお配りしたその表、グラフ、それを見ていただければいいと思います。 総投票数は1万4,609票、このうち、賛成議員、図書館に賛成していると思われる議員は8名、反対すると思われる議員は8名、当選いたしました。 そして投票数全体、落選した人も入れているわけですけれども、それで比較しますと、総投票数が1万4,609票でして、賛成した候補者の総数は5,116、反対した候補者の総数は9,443という数字が分かったわけでございます。これは、割合にしてみますと、65%の獲得数が、投票獲得数が反対であった。35%の投票数が賛成だったということになります。 これを大雑把に言いますと、約、賛成1、反対2、3人のうち、賛成が1人、反対が2人というふうな割合が想定されます。ほぼ3人に2人の市民が図書館建設反対の意思表示をしていると推定されます。 私は、これまで、図書館は、市民の賛否は半々であるというふうに思っていたので、この数字を見て、まあびっくりしたわけですけれども。実は、圧倒的に反対している市民の数が多いということが推定されるということが言えると思います。私がこれまでやってきたことが間違いではなかったと改めて確信いたしました。したがって、これからも自信を持って反対運動を進めてまいります。 では、質問に移ります。 市長は市民の反対している原因は、自分の説明不足であると言い続けてきました。図書館建設予算を来年度の予算に計上するということですけれども、説明不足が解消され、市民の合意が得られたというふうにお考えなのでしょうか。 次の質問は、議員有志、市民の声を聞く会を持ちました。そこで聞いた市民の声の中で、2点伺います。 なぜ県との約束を市議会、すなわち市民に相談せずに行ったのか。これは、平成29年の8月9日でありました会合の内容がベースです。 図書館をやめることができないのはどうも県との約束があるからのように見えますけれども、その点に関して県と一体どのような約束を交わしたのか。この約束を変えることはできないのか、という質問をいたします。 以上で壇上での質問を終わります。〔岸井靜治降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、岸井議員の御質問にお答えをさせていただきます。 最後の御質問ということでございますので、私自身も精いっぱい、思いをお伝えできるように答弁をさせていただきたいと思います。 通告をいただきました、1番、複合図書館についての、まず(1)建設に向けた市民合意についてお答えをいたします。 今回の御質問については、9月定例会でも同様の趣旨の御質問をいただいております。その際にもお答えをいたしましたけれども、柳井商業高等学校跡地の利活用事業にこれは限らず、市が実施する施策については、広く市民の皆様に御理解をいただきながら推進していくことが求められるということで、これからもしっかりと市民の方々に、あさってからは気楽にトークも再開してまいりますが、お伝えをしていきたいというふうに思います。 その一方で、全ての施策、事業について共通をいたしますが、広く市民お一人お一人に個別に同意、あるいは合意をいただき、これを進めていくことは現実的には困難であることについては、御理解いただけるものと思います。 施策の実施に当たりましては、柳井商業高等学校跡地利活用事業に限らず、議会の皆様に、その都度、予算案をお示しし、その概要を御説明させていただいた上で、審議を経て議決をいただき、事業を執行してまいりました。 議員の皆様は、市民を代表して、議会を構成しておられるわけでございますので、その議員の皆様に議案としてお諮りし、議決をいただくことが、私たちといたしましては、市民の意見を反映した施策を進めていくことにつながるということが、まさに議会制民主主義という制度でございます。 そういった中で、議員の皆様には、この間、柳井商業高等学校跡地利活用事業について、熱心に御議論をいただいてきたものと私は認識をしております。 事業の実施については、適切な時期や様々な条件を踏まえながら方針を定め、それを議会にお諮りをし、議決をいただいたからにはそれを実行していくことは、行政の責任であると思います。 次に、(2)番、市民の声を聞く会で出された疑問点について、2点お尋ねをいただいておりますが、是非複合図書館の真実という部分をお伝えしたいというふうに思い、一括してお答えをさせていただきます。 議会への説明及び県との交渉の経緯につきましても、過去にお尋ねをいただいておりますが、改めて御説明申し上げます。 平成29年5月、当初検討を進めてきた柳井商業高等学校跡地における学園都市構想について、多くの課題があることから、その推進を断念する旨、市議会の全員協議会において御報告をいたしました。 その際、跡地全体の利活用方針については、その学園都市構想に代わる構想策定を行うべく、6月定例会に関連予算を提案したい旨を御説明しております。 その予算案については、平成29年6月定例会にお諮りをし、議決をいただいております。 そういった手続と並行して、庁内において、学園都市構想に代わる跡地利活用の方策について検討を重ねておりました。 また、この間、山口県の担当部局とは、柳井商業高等学校跡地という貴重な山口県民の財産を、本市に譲渡いただくことが本市による跡地利活用の大前提となることから、山口県の担当部局とは、事務レベルで慎重に協議、交渉を重ねておりました。 その後、一定の方向性が整った段階で、市議会の皆様に対し、まず平成29年8月の全員協議会において、状況の説明、具体的には防災機能を備えた都市公園としての整備、約200台規模の駐車場の整備、複合的な機能を持つ図書館の新設、弓道場の移転整備を行う方針をお示しをいたしました。 また同年9月の全員協議会では、8月の全員協議会で御説明いたしました内容について、より詳細な資料をもとに御説明をいたしました。 その際には、出席議員から様々な御質問や御意見をいただいており、今後については、山口県と慎重に話を煮詰めてほしいという趣旨の御要望もございました。 県に対する正式な特別要望は、その後の11月28日に、県知事、県議会議長に対して行い、県からはこれを受けて翌12月に県教育庁教育政策課長名で、柳井市総合政策部長宛てに、柳井市が策定された利活用計画の実現を支援するため、柳井商業高等学校跡地を一括譲渡する旨の方針が示されております。 したがいまして、議員御指摘のような、市議会に知らせない中で約束まで取り交わしたというお話は事実無根でございます。 また、この利活用案は、県からの指示によりその内容を立案したものでも全くございませんし、跡地の利活用方針については、柳井市の意向を尊重するという、当初からの県の姿勢は一貫して変わっておりません。山口県のお立場、県の御担当の方々の名誉のためにも、このことは明確に申し上げておきたいと思います。 世間一般において、交渉事は、相手方や利害関係者の立場、置かれている状況、さらには取組の影響が及ぶ範囲など、交渉の当事者同士がお互いに配慮し合い、慎重に進めていく必要があることは御理解いただけるというふうに思います。 そういった前提がありながらも、先ほどもお答えいたしましたとおり、市民を代表しておられる議会の皆様には、本件について、山口県への正式要望の前の段階という中であっても、できるだけ最新の状況をお知らせするために、全員協議会において説明に努めてまいりましたし、それを基に議会においても御議論いただき、これまでの事業に係る多額の予算についても御承認いただいてきたものであるというふうに認識をしております。以上でございます。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) この質問は前回の9月でもしたので、そのときの返事の仕方というものと同じような内容になっているのだけれど、これぐだぐだやってもしょうがないんですけどね、はっきり言っておきますけれど、今、市長が、市議会に知らせないでやったということはない、事実無根であるというふうな言われ方をしたけれども、先ほど壇上で話したように、要するに、平成29年8月9日にね、副市長が県に出向いていろいろな話しているんですよね。そのときにどういうふうな話をしたかというと、この話は  。ちょっと待ってくださいよ。市長と全部長の会議で方針を決めたと書いてある、ここに。それで、最終的に、図書館の話を初めて県にしたんでしょうね、このとき。 したがって、この段階では議会知らないんです、何も。それで最終的に、いろいろと契約を結ぶわけですけれど、その下打合せになっているわけですけれども。その中で一定の合意を得たという、同意を得たという、そういうふうなことを議会に話していいんですねという念押しまでいるんですよね、県に対して。 そういう経緯があったということを考えれば、要するに、市の内部だけで、議会に相談せずに、県とそこまで図書館を建てるという話を進めていたということは、事実無根でも何でもない事実なのですよ。だから、そこのところを、1点です。もうその部分だけです。その部分をはっきりさせておきたい。 今日は時間もないので、今のことに対する回答はよろしいです。図書館問題が、これは本当にね、いろいろな意味で悪い影響を及ぼしているんですよ。いろいろとごたごたがあったために。 その一番大きな問題は、行政の仕事が停滞したということですね。滞った。もうぐるぐる回って前に進まないということです。 それから、2番目は、市民がこの経緯の中で、行政の仕事に対して不信感を持つようになったこと。 それから、3番目は、市民のやる気、これをそいでしまった。幾ら質問しても答えてくれないということです。 以上の3つの悪影響、これは、単に図書館に限らず、いろいろなところで表面化してきている、まん延しているというふうに私には思えてなりません。これは、私のこの4年間の議員活動の中で感じたことであります。 話を図書館に戻しますと、なぜこのようなトラブルが起こったか。その原因は、大きく言って2つある。 1つは、仕事のやり方がおかしい。 2つ目は、行政の問題の解析能力や対策立案能力、そういうふうなものが不足している。 昨日の坂ノ井議員に対して、市長は、「将来を見越して方針を立て、推進していくのが行政の使命である」というふうなことを言われた。至極もっともなこと、当たり前のことです。それなのに、なぜうまく事が進まないのか、そこまで言いながら。その原因は、市民に向き合って仕事をしていないからなのですよ。 跡地利用については、市民と一緒に進めていくべきだったのに、それを全くしなかった。先ほど言った話でお分かりだと思うけれど、内部だけでそれを決めて、図書館と決めて、県に持って行って、ぐいぐい進めていった。その中においては、市民の意向、考えというのは、一切、入っていない。そして、市民の顔を見ないままで強引に事を進めていった。この仕事の仕方に市民が反発した。これが仕事のまずさと言わないで、何と言うんですか、本当。大変やり方がまずい。 そしてまた、昨日の坂ノ井議員の質問を引っ張り出しますけれど、市長は、「行政は市民の代表である市議会に諮り事を進めていきます」。これは、先ほどもう市長がおっしゃった。市議会に諮ってやっていけばいいんだろうというふうなことをおっしゃった。これもそのとおりです。事実です。そのようにやらなければ、おかしくなるから。言っていることは、いちいち至極もっともなのですけれども、何ですっきりしないのですかね。何だと思いますか。それは、8,000人という市民の署名。そして、今回の選挙。 先ほど説明したように、3分の2の市民が、これ推定ですけれどね、いや、信ぴょう性問うならば、選挙やりゃあいいですよ。住民の選挙やりゃあいい。8,000人という署名と今回の選挙で、直接民主主義的な方法を取って、3分の2という市民が反対しているという傾向が分かってきたんですよ。 直接民主主義というのは、実現できたら、それに勝る民主主義はありませんよ。そのほうが、なぜならば、そのほうが、市民のより正確な意見を反映することができるからですよ。このような状況下で、なぜ議会に諮ることにこだわるのか。 私は、議会に諮ることを否定しているわけではないんですよ。しかし、この件に関しては、議会に諮る前に市長としてやるべきことがあるのではないか。もっとやるべきことが。その部分を中途半端にしたままで無理やり議会に諮る、そういったやり方がおかしい。このように言っているんです。 自分の主張を通さんがために、市長自らが強引に民主主義の理念に反した方法を取ろうとしている。 私は、このような図書館問題を勇気を持って明らかにしてくれた市民の皆さんに改めて感謝いたします。皆さんの勇気ある行動で市民の行政に対する関心度が確実に高まってきた。そしてこのようなことを続けていけば、このまちはきっと良くなっていくという確信を持ちました。 ○議長(山本達也)  岸井議員、質問はよろしいですか。 ◆議員(岸井靜治) いや、あります。最後に。 ○議長(山本達也)  じゃあ、質問をお願いいたしますね。 ◆議員(岸井靜治) この辺が全部、前提になりますんで。 ○議長(山本達也)  どうぞ。 ◆議員(岸井靜治) 2つ目の問題は、市の解析能力と対策立案能力の不足、先ほど言いました。 今回の事案の中で、局面局面において、いろいろな種類の問題が発生しています。 それらの問題の検討結果が本質を突いたものでないと、打つ手打つ手が空振りに終わってしまいます。その結果、やれどもやれどもむなしい結果しか生まない。ヒット率が悪いので当然仕事が増える。そして多忙感ばかりが残り、いい仕事ができるわけがない。この図書館の問題が正にそう見えてしまいます。 あるとき、この図書館問題を担当している市の職員から、「行政は何でもやらなければいけないから、仕事が多いのです。何でもかんでもやらなければいけないから。それをこなしているのだから、岸井さん大変なことを分かってくださいよ」という話をされたのですよね。 この話は、今の市の検討能力、対策立案能力レベル、象徴的に表現している。予算もなく、人もいない状況でこの市の職員のようなやり方をすれば、全て中途半端なものになります。今回の図書館建設においては、この辺りの理屈が分からないままで仕事が進められたのです。 しかも、本質論を抜きにして、図書館建設ありきで進められたわけですから、質問に対してもちゃんと答えられるわけがない。 改めて、市民の納得のいく解析を行い、なるほどと言える対策を私たちに提示していただきたい。 柳商跡地の検討に当たっては、どっしりと構えた都市改造論、どっしりと構えた人づくり論、どっしりと構えた人口問題対策論、これが必要なのです。そのためには、この柳井にとって、それらをやるためには何が本質的な問題なのか、今の行政はそれらの本質追及の検討が不足しています。柳商跡地の利活用についても軽々に事を進めてはいけない、そのように思っています。 昨日の坂ノ井議員の質問をもう1つ引用させてください。 市長のこれまでの実績の質問でございました。市長はよくぞ聞いてくれたと胸を張って、学校の耐震化、ポンプ場の建設、企業誘致などを挙げておられた。それらはね、やって当たり前のことなのですよ。誰が市長になってもやらなければいけない話。私は、そのようなことよりも大事なことがどんどん弱体化してきている、そういう危機感を持っております。その部分が今回の図書館建設。いろいろとトラブル発生した、その部分に現れている。 それは、ズバリ言うと、行政内部の活気、こういうふうなもの。今の仕事の仕方でいいのか、問題の解析や検討対策立案は本質を突いているのか。こういったソフトの部分がかなり低下しているというふうなことに、大変私は危機感を持っています。 最後に、市長にお聞きします。質問です。 市長は、この図書館建設が全く問題なく進めることができたと、そのようにお考えでしょうか。問題があったとしたら、その原因は何だったと思いますか。そして、あなたの説明で多くの市民がその説明に納得してくれたと、そのようにお思いになりますか。以上で質問を終わります。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 最後というところで、私もお聞きしておりましたが、まず、何も言わないとそれを肯定したことになってはいけませんので、今回の市議会議員選挙について、この問題で直接投票が行われたようなニュアンスで議員さんは受け止められておられるというふうに思いますが、それは違うのではないかというふうに思っておられる方が多くいらっしゃることも、これも事実だというふうに思いますので、そこは、私の知る限りでも明確にこの問題を取り上げられた方は、むしろ少数であったというふうに思います。 この問題が順調にいっているかというお話ですが、もちろん、先ほどからも御紹介いただくように反対の署名運動もあり、また、一旦、停止すべきという思い、請願も市議会で議決をされてということ。これは加えて、コロナは外部要因ということにはなりますが、決して、順調にいっているとは思っていませんし、一つ大きく反省するとすれば、非常に初期の段階でスピード感を意識するあまり、説明が十分ではなかったということは従前からお話をしておりますが、ただ、ここの部分は、議員さんは議員になられる前なのでよく知らないというふうにはおっしゃられますけれども、当時は、柳井商業高校の跡地については県有地であったと。その県の跡地に柳井市が絵を描いていこうとしている、非常に困難な交渉があったということも事実でございまして、そういう中でなかなか県への説明、さらには地元の皆さん、また市民の方への説明が非常に同時並行的で、その困難の難しさがあったという部分、また当時は、平成33年度という合併特例債の期限もあったという、様々な要件を踏まえたとしても、もう少し慎重な事業の進め方をすべきであったといったところは大いに反省をしているところでございます。その辺りは時間をかけて説明を尽くしてきた部分、まだまだ不足している部分あろうかというふうに思いますので、議員のお言葉をしっかりと受け止めて、最大限の努力をさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 冒頭市長が言われた市議会に知らせないでやったことは事実無根であるとおっしゃったけれど、これは、本当にそう思っているのですか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) ですから、市議会にお知らせをして、県に何も事前に情報を持たずにそれを持っていくというのは、なかなかそれは県としては難しい中で、市としてはこういうふうに考えていると、これをまた議会に相談をしていくということは、これはもう交渉事でありますので、どちらがどっちかということではないのかもしれませんけれども。 ただ、物事の進め方としては、やはり議決をいただくというところが一つポイントになるわけでありますので、恐らく、きっと、何を当時市議会に御報告をさせていただいても、その議決をいただく部分はまだ後のことになってくるわけでありますので、その辺りの、やはり繰り返しますけれども、県の土地に市が勝手に絵を描くわけにもいかないし、勝手にこの市議会に説明するわけにもいかないしという、これは難しさがあったとはいえ、私自身のそこは努力、力の不足していた部分は大いにあったというふうに今は深く反省している部分でございます。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 反省している、反省しているという言葉を一生懸命おっしゃっているけれど、事実を聞いているんですよ。 少なくとも、この記録によれば、先ほど言ったことなのですよ。要するに、柳井市の考え方の最終版として、市長と全部長の会議で方針を決めたと、このように書いてある。これは事実ですよ。 それで、事前に、その市と県の間で、何と言うのか、相談し合って物事を決めていくのが手順だというふうなことをおっしゃるけれども、この中に、執行部としては、この計画が変わることはないと思っていると。要するに、図書館という計画が変わることはない。ここまで言っている。だから、要するに、決めつけてやっているわけ。その最後のところでね、県から一定の理解を得たということを市議会で報告していいかというふうなことまで言っている。がんじがらめなのですよ、市議会で報告したときは。しかも、全員協議会というところがね、議決の場ではないわけですよ。説明の場なのですよ。そういうふうな場でね、こういうふうな話されたら、どうなりますか。とにかく市が決めて、その後、一生懸命決めたから後戻りできないというふうな状況を市、市自体が、行政のほうだけがそっちのほうでつくっているんですよね。その辺をね、何か物事の進め方の手順としては云々かんぬんとおっしゃるけれども、その辺の手続、手順の進め方というのは、私だって人生経験はあなたよりあると思うので、十分知っているつもりしていますよ。だけど、事実をベースにして、この話というのは、事実をベースにしてやっていただかなければね、幾らもうきれいな言葉で取り繕っても駄目です。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 大変恐縮ですが、当時の全員協議会の、これはもう、私、今、資料を手元に持っておりませんので、記憶で申し上げますけれども、やはり県との交渉がどうなっているのかと、県とどういう形でこの譲渡を受けようとしているのかというのが、非常にひとつそこが大きなポイントでございまして、そういう意味では、市議会に説明する、全員協議会で御報告する内容については、県に様々了解を取っていくという作業は、これ当然、必要であったというふうに、私自身、認識しています。 したがって、当時の時系列というか、私も平成29年5月からの全ての会議録を一度読み返してもおりますけれども、その辺りを見ていただくことが、一番正確なところを広く知っていただけるのかなということは思います。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 今頃、そんな話を持ち出してもしょうがないんですよ。もう既に予算をつけようかつけまいかというふうなぐらいなレベルで、その経緯が、それは何かあるでしょう。それは県と市の交渉事ですからね、いろいろなやり取りがあるんだろうけれども。実際に記憶残っているのは、これだけだとしたら、これしかないんですよ。そのほかのことは、要するに、説明責任を果たしてもらわんにゃ困るわけですよ。それが見えない。それをしないままで、それをしないままで、要するに、あなたの知らんことをいろいろ県とやったんだと。その辺分かってほしいと。分かりようがないではないですか。 そういう曖昧な言葉でね、要するに、何というんだろうな、市民とか議会とかそういうところにオープンにしないまんまで進めたということを一生懸命否定しているんだけれど、事実は何なのかということなのですよね。その辺がね、全くぼかされているというか、そういうふうな説明にしか見えないんで、非常に私は残念でございます。是非ね、そんなね、まやかし言葉で、問題を、何ていうの、すり替えるのではなくて、やはり事実にのっとって話さないと、議会も市民も納得しませんよ。そういう私の感想みたいなこと、あれですけれども。 最後に、退任に当たりまして、ちょっと御挨拶させてください。 よくね、知人から、「岸井さん、これからどうするの」というふうな質問されるんですよ。それに対してね、私は、このまちを良くしていくために、これはずっと考えていきたい。あと1つだけやり残したことがある。そのことを私はやっていく。1つだけやり残したことがある。そのことをやっていくというお返事をしています。 僅か4年間の仕事でございましたが、このような私に、執行部の皆様や議員の皆様方がよく付き合っていただきました。ありがとうございました。以上で終わります。(拍手) ○議長(山本達也)  以上で、岸井議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  1時55分まで休憩といたします。午後1時39分休憩                              午後1時55分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、中川議員。〔中川隆志登壇〕 ◆議員(中川隆志) 立志倶楽部の中川です。岸井議員と保育園認可のために、連合して会派を組んでおりましたが、とうとう今日が最後になりました。今回、今定例会で議会を去られる議員の皆様、大変お疲れさまでした。8年間、あるいは4年間、大変お世話になりました。皆様の御健勝と、これからのますますの御発展、そして御冥福をお祈りいたします。お世話になりました。 それでは、質問に入らせていただきます。 まず、ヤングケアラーについて、お伺いいたします。 厚生労働省の調査によりますと、中学2年生の5.7%、高校2年生の4.1%がヤングケアラーであったと。厚生労働省としてはこの2学年、中学2年生と高校2年生で約10万人のヤングケアラーがいるというふうに推定しています。 早速質問に入りますけれども、まずヤングケアラーとはどういう子どもたちをいうのかということをお伺いしているのですけれど、これは同じ土俵の中で議論をしていく必要があると思いますので、執行部の皆様のヤングケアラーとは、どういうことをいうのかというお考えを、聞かせていただきたいと思います。 それから、実態を把握されているかどうか。更に、学校や地域で早期発見や適切な対応ができるようになっているかどうか。支援の準備はできているかどうか。自治体によってはケアラー支援条例等を制定しているところもありますが、柳井市はそういうお考えがあるかどうか。ヤングケアラーについては、以上をお伺いします。 次に、ゼロカーボンシティについて、伺います。 これも同じことなのですけれど、同じ土俵でということで、執行部のゼロカーボンシティというのは、どういう自治体というふうにお考えになっているかを、まずお伺いいたします。それから、政府は2013年基準で、2030年までに46%のCO2を削減するというふうな方針を、打ち出しております。国際約束にもなりました。これに向かって、柳井市はどういう取組をしていくのか。あるいは、山口県では下関市がゼロカーボンシティ宣言をしております。さらに、通告を出した後ですけれども、山口市が新しい伊藤市長になったときの、一般質問の御答弁で、今年末までにゼロカーボンシティを宣言するというふうにお答えになっています。すると柳井市、頑張れば3番目にはなれるのではないかと思います。柳井市もゼロカーボン宣言をされるか否か、お伺いいたします。 以上、私の質問でございます。時間が許せば、再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。〔中川隆志降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、中川議員の御質問にお答えをいたします。 まず、大きな1番目の御質問、ヤングケアラーについてでございます。 (1)として、ヤングケアラーとはということでございますが、法律上の定義はございませんけれども、一般に本来、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子どもというふうにされております。 具体的には、障がいや病気のある家族に代わり、買物、料理、掃除などの家事や幼い兄弟の世話を日常的に行うことが、子どもの年齢や成長の度合いに見合わない重い負担となり、学校生活や友人関係、あるいは健康面など、本人の成長や教育に影響がある子どもというふうに、認識をしております。 次に、(2)の実体の把握、対応につきましては、社会福祉課の家庭児童相談室において、所管をしております柳井市要保護児童対策地域協議会、いわゆる要対協でございますが、この要対協が中心となり、その早期発見、早期支援に努めているところでございます。 御承知のとおり、要対協に参画をする関係機関は、学校、教育委員会をはじめ、児童相談所、警察、医療機関、福祉施設、民生・児童委員など多岐にわたり、ヤングケアラーと言われている子どもに限らず、支援が必要な子どもたちや家庭に対しては、個別のケースに応じて、関係機関が情報収集や実体の把握に努め、ケース会議等を通じまして、対策や支援の方針を決定し、対応してきているということでございます。 また、(3)の学校や地域での対応につきましては、学校、民生・児童委員、行政の関係者が集う、学校・福祉連絡協議会を開催し、学校生活の様子や地域での過ごし方などの情報交換を行う中で、気になる子どもや家庭の状況把握に努めております。 さらに、各学校におきましては、遅刻や欠席、忘れ物、宿題などの状況をはじめ、子どもの言動や日記等の記述などからも、教職員が小さなSOSを見落とさずに、気付くように努めているところでございます。 また、校内においてケース検討会議を行い、ヤングケアラーと思われる事案を捉えた場合には、先ほど申し上げました要体協が開催する、個別ケース検討会議等に情報提供するとともに、状況によっては、スクールソーシャルワーカーとも連携し、家庭への支援を行っております。 いずれにいたしましても、ヤングケアラーと思われる事案や家庭での問題を抱える子どもへの対応は、学校だけでは解決が難しい場合が多いというふうに考えられますので、要体協における協議を通して、各専門機関との連携した対応が必要であると考えております。 (4)の支援の準備につきましては、ヤングケアラーの原因となっている課題が、ネグレクトや身体的な虐待、障がいや疾病など、個々の家庭によって様々なケースが想定されることから、要対協を中心に各種福祉サービスや支援制度を活用しながら、適切なアセスメント・支援を行うとともに、新たな制度の導入など、支援の選択肢を増やす取組も検討しているところでございます。 また、様々な関係者がその実態把握に努めておりますけれども、その一方で、ヤングケアラーに関する課題については、家庭内のデリケートな問題であることから、表面化しにくく、実体の把握が非常に困難な面もございます。こういった課題に対しましては、まずは教職員をはじめ、要対協の関係者がヤングケアラーに関する理解や認識を更に深め、ヤングケアラーの視点を持ったアセスメントを行うとともに、地域の方々や当事者の理解を深めることで、実態把握の可能性がより広がるということから、広報や研修会などを通して、この課題に対する社会的認知度の向上に努めてまいりたいと考えております。 最後に、(5)として、ケアラー支援条例についてでございますが、ヤングケアラーに関しましては、我が国においては比較的最近、この問題が顕在してきたものであり、現時点では法整備等がなされていない状況でございます。 国においては、ヤングケアラーについて、来年度から家事の支援や相談先の確保などを行うモデル事業を開始し、その成果を踏まえた支援策を検討することとされております。こうした、今後の国の動きなどを注視してまいりたいというふうに考えております。 いずれにいたしましても、先ほど申し上げましたとおり、まずは、ヤングケアラーに関する理解啓発、要対協を通じた支援を継続してまいりたいというふうに考えております。 次に、大きな2点目のゼロカーボンシティに関する御質問につきましては、関係参与によりまして、お答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  市民部長。 ◎市民部長(米川辰夫) 2点目のゼロカーボンシティについてお答えします。 まず、(1)ゼロカーボンシティとはどういう自治体を言うのかについてですが、環境省では、2050年にCO2、二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが、又は地方公共団体として公表された地方自治体をゼロカーボンシティとしております。 環境省のまとめによりますと、全国では本年11月30日時点で、都道府県、特別区を含め492の自治体がゼロカーボンシティを表明しております。 次に、(2)ゼロカーボンシティに向けた取組をしているかについてですが、本市では柳井市環境基本計画において、地球温暖化対策の推進を、市としてより積極的に取り組むリーディングプロジェクトとして位置付けしております。 主な取組として、県と連携した温暖化防止啓発、ぶちエコやまぐちの取組の推進や、柳井市快適環境づくり推進協議会と連携した取組を推進しております。 具体的には、夏場の冷房の節電につながるゴーヤの苗の配布による緑のカーテンの普及活動や、クールビズ、冬場のウォームビズ、車を運転する際のエコドライブやノーマイカーデー、省エネ製品への買い替えや食品ロスの削減など、家庭や職場で可能な取組を、広報等で呼びかけております。 また、市役所では、事務及び事業に関し、地球温暖化防止に向けた取組を計画的に実行するため、平成19年に柳井市役所エコ・オフィスプランを策定し、燃料や電気の使用量の削減、再生紙の使用、古紙回収などに継続して取り組んでおります。 次に、(3)ゼロカーボンシティを宣言した下関市に続き、柳井市も宣言するつもりがあるかについてですが、議員御紹介のとおり、下関市においては、本年5月24日にゼロカーボンシティしものせき宣言をしております。本市におきましては、現在ゼロカーボンシティ宣言に向けまして、2050年までの目標達成に向けた二酸化炭素排出量の抑制のための、本市の状況に対応した具体的な政策や、国が示す地域脱炭素ロードマップについて、調査、研究をしている状況です。 また、目標達成のためには、民間企業や市民、行政等が、ゼロカーボンシティに対する理解を深め、一体となって取り組むことが必要と考えております。こうしたことを踏まえ、ゼロカーボンシティ宣言に向けましては、準備を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) ヤングケアラーについては、市長もいろいろ勉強していただき、一般質問をやったかいがあるかなと思っております。 とりあえずまず、ゼロカーボンシティについて、お伺いいたします。 昨日の久冨議員の御質問、あるいはただいまの米川部長の御答弁等で、ゼロカーボンシティ宣言については、宣言に向けて具体的なCO2の抑制のための本市の状況と対応や政策、具体的な政策を、国の示す地域脱炭素ロードマップについて等、調査、研究をしている状況との御答弁でございました。 国は既に2030年までに、2013年度比で46%のCO2の削減をしております。そうすると、遅かれ早かれゼロカーボンシティということは、2050年ですけれど宣言せざるを得ないと思うのです。今、一生懸命、調査、研究されているということなのですが、それはそれでいいと思うのですけれど、ゴールの見えない調査、研究、あるいは検討ではだめだと思うのです。具体的にいつまでに宣言されるか、お示しいただけますか。 ○議長(山本達也)  市民部長。 ◎市民部長(米川辰夫) まず、ゼロカーボンシティ宣言をするということは、もう市としてそういったことに取り組んでいくんだということを対外的に表明し、それで市民一体となって、事業者を含め向かっていくということを、公にすることでございます。そのためには、ある程度、具体的なこういう部分でいくというものを考えて、宣言するということが必要と考えておりまして、もう少しその辺りを整えてからということになろうかと思っております。以上です。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) 2030年まで46%、2050年までに100%なのです。これもう国が言っているんで、もう自治体、県全てそのとおりに進めていく必要があると思うのです。そうすると、時間的余裕はほとんどないと思うのです。だから走りながらでもやっていかなきゃいけないんだと思うのです。だから、いつになるか分からないというふうな御答弁ではなくて、もっときちっと2015年なら15年までにというふうな御答弁はできないものですか。 ○議長(山本達也)  市民部長。 ◎市民部長(米川辰夫) 今の地球温暖化に対する脱炭素の取組というものは、本当一刻を争うと言いますか、本当もう差し迫った課題であって、今どんどん宣言をされておる自治体が増えている状況でございます。できる限り、先ほど申しましたような、ある程度準備ということで、道筋を考えていくということを踏まえた時点でということですけれども、なるべく早く宣言できればというふうには考えております。以上です。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) なかなか部長のほうも慎重に答弁をしなければいけないということではありますが、よくよくいろいろな他の自治体の状況をお聞きをしますと、とにかくまず宣言だと、宣言をしてから、まさに議員さんおっしゃるように考えるということでもいいということではあるんですが、ただある一定の具体的な施策も含めて、定めて、ちょっとこういろいろな思いが今わきましたけれども、それを策定して提案をさせていただくといったところが、行政の大きな仕事でありますので、いろいろな手法があるということですが、できるだけ早期に宣言をしたいといったところは、この場で明確にお示しをしたいと思います。ただ、宣言ありきではなくて、それとセットである程度のものは用意して出たいといったところが、今の柳井市としての考え方、思いの部分でもございます。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) ちょっとさっき2015年までにと申しました。2025年ですので、訂正します。 それで、できるだけ早く是非、お願いしたいと思います。 それから、柳井市の取組をちょっとお伺いしますけれど、昨日の市長の行政報告でもあったのですけれど、企業の誘致というのがどんどん進んでいて、私も企業の誘致を否定するものではないのですけれど、企業を誘致することによって、莫大な電力とか燃料を利用することになるわけです。それが今までなかったものが誘致したことによって、電気、燃料を使うことになって、その分、今までよりもより多くのCO2を柳井市が排出することになるわけです。そういうことがあるので、進出された企業さんに、そういう省エネっていうんですか、CO2削減のために何か市としてお願いされていますか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 特に今までは、進出時に、この地球温暖化対策について協定の中には、そういう文言は盛り込んでこなかったといったところがあります。実際に、山口県はまだ宣言ができていない、これはあまりにも森林吸収量と山口県の産業構造が、やはり背景にあって、その排出量の乖離が激しすぎるといったところもお聞きしております。逆に言うと、その山口県の産業構造の中心中核を担っていただいている企業に今、本市に進出をしていただいて、ただそこで作られるものは、まさに電気自動車に供給をされたりと、そういう関係でもありますので、なかなか複雑な要因が絡んでくるということではありますが、今後の大きな視点として、これはもう進出企業に限らないというふうには思いますが、ある意味事業者の協力をいただかないと、もうゼロカーボンというのは、全く不可能であるという認識をもっておりますので、その辺りの協力をいただきたい。また、市民の方にも、御理解と御協力をいただきたいと、そうした一体となった取組が行政に求められるというふうに認識をしております。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) 市長のおっしゃるとおり、山口県の産業構造で、なかなか山口県はゼロカーボンシティ難しいということは事実なのです。よくお分かりになっていると思います。 それで、温室効果ガスの削減目標というのがあって、これを見ると、柳井市はエコ・オフィスプラン(第3期)というのがあるんです。これは、仰々しく地球温暖化対策実行計画と書いてあるけれど、市役所の中だけなのですよね。それを見ると、2016年から5%以上削減するといっているわけです。 それから、山口県も同じように地球温暖化対策実行計画というのを作っていまして、これだと2013年度比で17.8%削減する。御承知のとおり、国のエネルギー基本計画では、2013年から46%削減するというふうに言っているんです。 山口県とか柳井市は、国の政策発表する前だったので、非常に低い値になっているのですけれども、これを削減、相当挑戦、チャレンジで上げていかないと、2030年、あるいは2050年、達成できないと思うのです。ざっくり計算したのですけれども、2013年時点で、エコ・オフィスプランの中の柳井市役所は5,939トン、CO2発生というふうに計算されていたわけです。そうすると、2030年までに46%削減するということは、2,732トン削減。それから、2050年までにゼロにするには5,939トン、全部そっくり削減しなきゃいけないわけです。 そうすると、46%削減だと、年間182トン、削減していかないと、2030年までに46%削減できない。それからゼロにするためには、年間161.5トン削減しないと、やっていけないんですよ。こうすごく挑戦的というか、チャレンジな値なのですけれど、実際それをどういうふうに進められるお考えですか。やっていけるとお考えですか。 ○議長(山本達也)  市民部長。 ◎市民部長(米川辰夫) エコ・オフィスプラン、市役所だけをとって考えましても、大変今おっしゃられた目標というのは、大変高い目標であって、それを達成するためには、本当、相当なことをしないと達成はなかなか難しいものがあるというふうに考えております。 まずは、今までやっておることをもう一回見直しまして、どういうことでこれを達成していくのかということを、さらに考えていく必要があるというふうに考えております。以上です。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) 達成のために、是非、チャレンジな値で頑張っていただきたいと思います。 せっかく、教育部長にも来ていただいたので、ちょっと給食についてお伺いします。給食民営化されて、地元の野菜、あるいは地元の産品、使われる割合が今、どれぐらいになっていますか。 ○議長(山本達也)  教育部長。 ◎教育部長(三浦正明) 教育委員会のほうで、地産地消率というのを2種類ほど、把握というか算出しております。1つの方法として品目数、これはちょっと山口県産が対象になるのですが、これの割合が令和2年度で76.4%、もう一つ、米と野菜、あと豆腐については柳井産というのが把握できますので、これを総重量で除したもの、これが37.8%ということで算出しております。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) なんでそれをお伺いしたかというと、地産地消というのは非常に重要だと思うのです。それはどうしてかというと、例えば、食材、極端な場合は外国から輸入したものとか、飛行機使って、トラック使って柳井まで持ってこないといけない。市外のものであっても、よそからトラックなり、貨物列車なり、貨車を使って持ってくる。そういうところで、CO2の発生かなり多くなると思うので、地産地消というのは給食に限らず、非常に大切なことだという例としてちょっとお聞きしたんです。 それでもう一つだけお伺いしますけれど、複合図書館ですね、今計画されている。それから、改修計画をされているバタフライアリーナ、こういうところの省エネ対策というのは、講じてあるのでしょうか。 ○議長(山本達也)  教育部長。 ◎教育部長(三浦正明) 省エネ対策ということで、お答えさせていただきますと、体育館の改修については、これ複合図書館にも言えるのですけれど、照明についてLED化を検討しております。そういった意味では、省エネ化になるというふうに考えております。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) LEDについては、先ほども御答弁の中にあったので、これは想定内なのですけれど、屋根に太陽光パネル造るとか、極端なことを言えばバイオマス発電とか、そういう手法もあるのではないかと思います。なるべくCO2を発生しないような、新しいものにしていただきたいというふうに思います。 それから、昨日のお話で、旧大畠町を対象とした、柳井市の過疎地域持続的発展計画という話をされて、再生可能エネルギー利用の推進というのが一番最後のページに出ていたのですけれども、そこの項を見ると、現状と問題点のところが、再生可能エネルギーの導入促進及び普及啓発を図る、それからその対策は、再生可能エネルギーの導入に関する意識啓発と情報提供・情報交換に努めるというふうに出ているわけです。これって全然、実行がないわけです。啓発するだけで。 じゃあ、その旧大畠町の中で、どういうふうにCO2の削減を進めていくのかとか、再生エネルギーをどういうふうに利用していくのかということは出てないのですけれど、例えば、田中議員も一時、御質問になったのですけれども、潮力発電というのありますよね。そういうことの御検討はされなかったのですか。特に地方は、中心街を別にすれば、周辺地域っていろいろ、CO2削減対策に利用できるものたくさんあると思うのです。その中の一つに、潮力発電というのも大畠町の場合あったのだと思うのですけれど、そこの御検討はどうなのでしょうか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 10年近く前になるというふうに思いますが、大島大橋の橋脚の下の基礎の部分、あの部分を使ってということで当時、教育機関含めて検討が行われたということを記憶をしております。その際には、柳井市も一緒になってということでしたけれども、なかなか採算面とともに、橋の構造自体に影響を与えてしまっては、元も子もないわけでありますので、そうしたいろいろな課題が、研究をすることによって明らかになったというようなことを、ちょっと記憶で大変恐縮なのですが、市として確かこの市議会でもいろいろな御提案いただいて、その研究に参画をさせていただいたことはございます。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) 周辺の地域、過疎になっている地域、大畠町だけではないのですけれど、こういうところにやはり資源はいっぱい眠っていると思うのです。例えば、また大畠町の話しますけれど、岩尾の滝という滝があります。もちろん、滝に造るわけにはいかないんだけれど、そういうところの水力を利用した、小規模な水力発電とか、それから大畠町に限らないのですけれど、結構山は荒廃していますから、そういうところの木材チップにした、木材を利用したバイオマス発電。あるいは風力発電とか、いわゆる太陽光発電というのもあるのかと思います。そういうことを取り入れていって、極力CO2の削減というのに努めていただきたいと。これちょっと、質問しようかと思ったのですけれど、そこでやめておきます。 それで、もう一つ。じゃあ真ん中はどうなんだという話もちょっとお伺いしますけれど、都市鉱山という言葉があるのですけれど、御承知かと思います。あの東京オリンピックの金メダル、都市鉱山から出た金で作ったというふうに言われています。要するに、家電製品、特にICの中には微量ではありますが金使われているので、これを取り出して再利用しようと。この再利用するまでの技術もほぼ確立していて、取り出すこと可能になっていて、それで東京オリンピックの金メダル作ったのですけれど。 柳井市としても、そういうリサイクルの社会、特に家電製品、集中的に集めて、金に精錬できるというか、金に再生する工場も誘致して、新しい柳井市として、そういう柳井が金鉱になるというふうなことだって不可能ではないと思うのです。そういう先進的な役割を、環境の中でやっていくことで、いい循環が回ってくるのではないかと思います。柳井市はさすがにやっているなと思うと、職員の皆さんも市民も、もっと頑張らなきゃというんで、ますます環境、脱炭素社会進んでいくのではないかと思うので、そういうものも必要ではないかと思います。これもちょっと意見として申し上げておきます。 いずれにしても、国の政策を待っているのではなくて、柳井市から国のエネルギー政策を変えていくような、地域から国を動かすような発信が私は必要だと思うのですよ。だから、ここでちょっともう一回、改めて問いますけれど、いつゼロカーボンシティ宣言をしますか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 先ほどの繰り返しになりますけれども、今日、今この瞬間、私が宣言したいと言えば、宣言になるというような位置付けというふうに、実際、首長がそういう意向を示すことも宣言とみなされるというふうになっておりまして、それをするのは簡単なのですが、やはり中身が大事であるということで言いますと、またこれから、中川議員さんからも様々、御示唆いただきながら、できるだけ早い段階でということで、その思いの部分を汲んでいただければと。非常に前向きに今、宣言に向けて様々な作業も含めてやっていこうという段階でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) できるだけ早く、山口県でも下関市、山口市に続いてぐらいで頑張っていただければと思います。 ちょっと時間も少なくなりましたが、ヤングケアラーについてお伺いいたします。 政府は、今年の3月に、医療や福祉、介護、教育分野が連携してヤングケアラーの支援策を検討するプロジェクトチームを作って、来年度2022年度です、の予算の概算請求では、当事者の早期発見のための自治体による、実態調査への補助を盛り込んだというふうに新聞では報道されています。多分、そのとおりになったと思うのですけれども、柳井市として、この予算を使って来年度、実態調査をするお考えはありますか。 ○議長(山本達也)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(日浦隆雄) 議員が御指摘のように、昨年度、国において実体調査が行われたと。中学校2年生、高校2年生を対象に行われたということで、その中の課題として、先ほどの答弁でもありましたが、まずは家族や周囲の大人にヤングケアラー、子どもさんがヤングケアラーである認識がないとか、子どもさん自身が自身の状況を問題として捉えていないとか、そういったいろいろな課題があったように報告書に記載をされております。あるいは保護者の理解が得られない場合とか、そういったこともいろいろな課題があります。そうした課題を整理しつつ、今、議員さんおっしゃったように、国も来年度からいろいろなモデル事業を行われるということで、市としても何らかそういった御家庭を、支援できるような事業を、来年度予算に何かできないかということも今、検討しております。 そういった中で、いろいろな市独自の実態調査については、いろいろな国の動き、あるいは要対協で抱えるケースの状況などを見極めつつ、必要性も含めて検討してまいりたい、そのように思います。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) 実態調査、やられてはないけれど、要対協とかいろいろな会合の中で、明らかになった部分もあるのだと思うのですけれど、実際、柳井市にもヤングケアラーいたのでしょうか。 ○議長(山本達也)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(日浦隆雄) 要対協が抱えるケース、これはもちろん、ヤングケアラーに関する課題だけではなくて、むしろ虐待とか、子どもさんの不登校とか、そういった養育の相談を含めて、いろいろなケースがございます。そうした中で、今、要対協が抱えているケースというのが約150件、これ子どもさんの数で150件ございます。法的な定義もないので、これヤングケアラーだという断定がなかなか難しい、また家庭に入りにくいとか、そういったものがありますので、あくまで推測の数字にはなりますが、家庭児童相談員の担当者に確認しますと、150のうち15件、約1割程度ぐらいヤングケアラーではないかな、疑いも含めて。そういった数を把握しております。以上です。 ○議長(山本達也)  中川議員。 ◆議員(中川隆志) 先ほどもちょっとお話あったのですけれど、民生・児童委員ですね、この方って柳井市に168人、かなりの数がいらっしゃって、人口当たりにしたら200人に1人ぐらいなのです。所帯当たりにしたら60家族に1人だったかな。そういう方の活用というのを、前に一度、委員会でお話ししたのですけれど、進んでいると思います。これについては質問しません。一生懸命、頑張っていただけたらと。 一番、子どもに近いところは学校なので、学校が一番最初にはそういうこと見つけられるのだと思うし、それをあとは要対協とか民生・児童委員とかと一緒になって、ヤングケアラーの支援に努めていただければいいのではないかと思っております。ごく当たり前のことです。 それで、高齢化社会に向けて、ヤングケアラーに限らず、大人、老人もそうなのですけれど、ケアラーになる可能性というのは非常に高いと思うのです。私も妻と2人ですから、いつどっちがケアラーになるか分からないのですけれども、だから今の状況で家族で、介護は家族がするのが当たり前だというのが、風潮と言えば風潮なのでしょうけれど、これするとやはり、介護する人、ヤングケアラーも含めて、ケアラーとしては、どういうのですか、体力の限界というか、心身の限界というものを越えて頑張り続けるしかなくなるわけですね。そうすると、いつかはぷっつんというか、十分、個人では対応できない状況に陥るわけです。ケアラーも一人の人間ですから、一人の人間として健康で文化的な生活を送る権利があると思うのですよ。だから、それを支援するのが自治体、柳井市だったら柳井市であると思いますので、是非、ヤングケアラーもそうなのですけれど、に関わらず、ケアラーの問題って今からどんどん大きくなってくると思うので、慎重に考えて、なるべく皆さんがケアラーとして苦労しないで済むような状況を、是非作り出していただきたいと思います。以上で、私の質問を終わります。
    ○議長(山本達也)  以上で、中川議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  2時50分まで休憩といたします。午後2時35分休憩                              午後2時50分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、石丸議員。〔石丸東海登壇〕 ◆議員(石丸東海) 今回で、私の議会人生最後の一般質問となります。また、12月議会の最後の質問者となり、大トリを飾ることができて、感無量であります。 平成10年12月6日の市議選で初当選して以来、23年、早くもあり長くもあったように感じております。当時から、今日まで御一緒させていただいた議員さんは、君国議員、賀原議員、藤沢議員であります。いろいろお世話になりました。また、今日まで議員活動ができましたのは、市長をはじめ同僚議員、執行部、市民の皆さんの御協力、御支援のおかげだと思っております。感謝申し上げます。 それでは通告に従いまして、質問をいたします。 まず1番目、柳井商業高等学校跡地利活用についてであります。市長は、10月の臨時会で複合図書館建設に係る単価組替え補正予算を計上、建設については来年度予算、令和4年3月議会に計上するとの説明がありました。今日もこのことに触れております。柳井市を元気にする会(複合図書館建設見直しの市民グループ)が立ち上がり、11月2日から26日までデモ活動が行われました。デモの内容は、市長は真の説明を、市民の納得できる説明をといったことであります。 この件については、昨日、今日と、ほかの議員さんが質問されたところですが、改めてお聞きしますが、市長はこの行動に対してどのように感じ、また対応されるお考えか、お伺いします。また、複合図書館と一体として整備される芝生広場の設計、事業実施について、また、弓道場の建設スケジュール等について伺います。 次に、2番目の市民参画についてです。 第2次柳井市総合計画は、平成29年3月に作成されました。この計画は向こう10年間のまちづくりの指針であり、基本構想、基本計画からなっております。現在、作成から4年半経過しております。基本計画、基本目標の1に、これからの自治体経営、市民の力で支えあう市民参加のまちづくりの基本施策として、市民の力、市民参画、情報化、交流・連携・定住、行財政運営、危機管理が掲げてあります。このうち、市民参画による行政との協働の仕組みを取り入れた自治体経営を進めますとあります。 市民が広報誌、ホームページ、ケーブルテレビなどによる発信をいかに理解できるか、行政にいかに協力するかが問題ではないかと思います。広報誌は自治会を通じて各戸に配布されます。自治会組織がない市民には配布されません。 ケーブルテレビは、ネットワークのハード面が整備されている地域でないと加入はできませんが、整備されている地域でも、加入していない方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。 ごみステーションは、自治会単位で設置されております。自治会組織のない市民のごみの出し方はどのようになっているのでしょう。自ら焼却場や不燃物処理場に持ちんでいるのでしょうか。他地区に迷惑が掛かっているように思われます。 以上、ケーブルテレビへの加入状況、自治会加入率、ごみステーションの設置の推進等について伺います。 次に3番目ですが、農業政策について。 第2次総合計画で、柳井市の農業、林業、水産業の現状と課題について、若者や女性が就業する美しく活力ある農山漁村の実現を目指すとあります。柳井市は、平郡を除いて全域都市計画区域となっております。その区域のうち都市計画法による用途地域、その他は農振地域となっております。また、農振地域は農振白地と農用地に分かれます。 現在、ほ場整備について地形の条件の合うところ、担い手がそろっているところは県営、国営などによるほ場整備が行われております。一方、農業経営の小規模なところ、担い手の高齢化、後継者の少ないところは、先行き不安で、空き家付き農地が周辺部には多く見られます。その結果、耕作放棄地が年々増え、農地復旧が不可能な農地があちこちに見受けらます。国、県の農地政策がありますが柳井市独自で現状に応じた政策が望まれ、必要と思いますが、市のお考えをお伺いします。 4番目ですが、生活道路の整備について。 市民の生活に要する道路は国道188号、東西南北に走る県道、市内を巡っている市道、農村部を走る農道等があり、管理者は道路により国、山口県、柳井市であります。その他生活道路があり、地元自治会が管理する道路もあります。 市民は、誰が管理者であっても安全に通行できれば問題ありません。国道、県道、市道、その他道路を通行していて、悪い箇所が目につきます。特に雨降り時、多くのくぼみやセンターライン、サイドライン、横断歩道のラインなど消えている箇所が目につきます。市民から、道路に関する苦情や要望が多く寄せられると思いますが、それぞれの要望にどのように対応しているか伺います。 また、原材料費は道路新設改良費、道路維持費、農地費等に計上してあります。当初予算、補正予算で対応されておりますが、地元の要望にどの程度対応しているか、伺います。 以上で、壇上での質問を終わります。〔石丸東海降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) 石丸議員の御質問に、お答えをいたします。 石丸議員におかれても、今議会が最後、任期は12月31日ということではございますが、大変お世話になりました。とりわけ、2度の議長就任ということで、計4年間、議長と市長という立場で、近いところで様々、一緒にお仕事をさせていただいたことを思い浮かべます。一方で、よく御紹介させていただいておりましたけれども、柳井高校の17回生ということで、母親と同級生、ですから親子のような年の差ということではありましたけれども、非常に親しくしていただいたことを、感謝申し上げるとともに、最後でございますので、いつも以上に思いを込めて答弁をさせていただきたいと思います。 まず、1点目の柳井商業高等学校跡地の利活用について、お答えをいたします。 跡地の利活用につきましては、これまでに市民の皆様からいただきました御意見等に加えて、市民会議でいただいた議論を踏まえ、改めて検討をいたしました結果、現行案を生かした形で今後の整備を進めていくことについて、9月定例会において御報告を申し上げたところでございます。 このことを踏まえ、10月の臨時会では複合図書館実施設計変更・単価入替業務に係る補正予算について、市議会の議決をいただき、現在は新年度予算に建設費を計上するべく、設計、積算等の準備作業を進めているところでございます。 議員お尋ねの跡地整備に係る全体スケジュールにつきましては、前提の一つとしてもお示しをしておりました合併特例債の発行期限である令和6年度の事業完了を目指して、今後段階的な整備を図ってまいりたいと考えております。 中でも、複合図書館の建設工期は、1年3か月程度の見通しを持っておりますけれども、工事の発注、契約手続や建物完成後の引越し、移転作業等を含めますと、実質2年近くの期間を要するものと見込んでおります。 また、芝生広場を中心とした都市公園整備につきましては、令和4年度に実施設計を行った上で、令和5年度にはアクセス道路や駐車場の整備などと併せ、複合図書館の建設と工程調整を図りながら進めていく必要がございます。更に、これらの整備と同時期に、バタフライアリーナ改修工事も計画していることから、弓道場についてはその後の整備を検討しているところでございます。 以上、申し上げました整備手順を基本とし、跡地全体の具体的な整備スケジュールを立てるとともに、財源の確保については国、県とも協議しながら、計画的かつ効率的な事業実施に取り組んでまいりたいと思います。 最後になりますが、石丸議員におかれましては、先ほども申し上げましたけれども、議長として平成29年の山口県への特別要望、更には平成30年6月に設置されました柳井商業高等学校跡地利活用調査特別委員会の委員長として、本事業の推進に多大なる御貢献と御尽力をいただいたことに、改めて深く感謝申し上げたいと思います。 なお、反対運動というか、そうした方々、また一方で推進の方々からも現在、厳しいお声も含めていただいておりますが、いろいろな声に対しましては、この問題に限りませんけれども、今後とも真摯にお答えをしていきたい。いろいろな疑念については、払拭できるように努力を積み重ねていきたいと、そういった思いでございます。 大きな2点目の市民参画について、3点目の農業政策について、4点目の生活道路の整備については、関係参与によりまして、お答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(宮本太郎) それでは、2点目の市民参画について。ケーブルテレビへの加入状況、自治会加入率ごみステーション設置状況について、お答えをいたします。 議員御案内のとおり、第2次柳井市総合計画において、様々な目標、施策を掲げ、市民参画と協働による行政運営を進めておるところでございます。 そのような中、ケーブルテレビにつきましては、市政番組である市政だよりの放映などを通じ、広報誌、ホームページとともに重要な広報媒体として、市民の皆様に向けて市政情報の発信に努めておるところでございます。 その加入の状況につきましては、昨年度、ケーブルテレビ事業者が事業主体となり、国の高度無線環境整備推進事業と新型コロナウイルス感染症対策臨時交付金を活用したサービス提供エリアの拡張を進めたことで、契約世帯数は、本年11月末現在4,500件を超えるなど、半年間で約200件の新規申込みがありました。高度無線環境整備推進事業に着手する前の、昨年の同じ期間と比べまして、倍近い加入の伸びを見せております。今後も加入の促進がなされまして、高速インターネット接続環境の普及と併せ、多様な手段での市政情報発信が充実していくものと考えているところでございます。 2点目の、自治会加入率についてですが、自治会は、行政との連絡調整や地域の課題解決など、地域コミュニティを維持する上で欠かせないものとなっております。しかし近年、少子化、高齢化の進展や生活様式・価値観の多様化など、社会の変化を背景として、加入者が減少しております。 議員お尋ねの、本市の自治会加入率につきましては、令和2年度末現在86.3%であり、この5年間で2.5%低下しております。加入促進の取組として、市民生活課窓口において、転入者等への啓発チラシを配布するほか、現在、市ホームページでその重要性等について発信するための準備を進めております。 最後に、ごみステーション設置状況についてですが、本市では自治会の協力により、拠点回収方式による効率的なごみ収集を行っております。市内のごみステーションの数は、本年11月末現在で、可燃ごみ1,286か所、不燃ごみ1,251か所、資源ごみについては、ペットボトル336か所、古紙311か所となっております。その新設につきましては、可燃ごみの場合、概ね10世帯以上の利用があり、収集車が安全に収集できること等を条件に、原則自治会より申請していただいております。近年は、住宅地の開発等に伴い、年間7件程度新設している状況でございます。以上でございます。 ○議長(山本達也)  経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) それでは、3番目の農業政策について。これからの柳井市の農業政策について、お答えをいたします。 議員御指摘の件につきましては、全国的な課題として、農業就業人口の減少や高齢化が進む中で、後継者不足や耕作放棄地の増加が課題となっておりまして、柳井市も同様の課題を抱えているところでございます。このような、人と農地の問題の解決に向けた施策として、地域農業の5年度、10年後、またその先を見据えて、今後の地域の中心となる担い手は誰か、またその地域の農地をどうしていくのか、担い手とそれ以外の農業者を含めた地域農業の在り方などを明確にしていくために、地域の関係者によります話合いを行い、各地域における人・農地プランの策定を行っております。 本市においては、令和2年度からその実質化に向けた取組を行っておりまして、その際、市内に農地をお持ちで営農されておられる方に営農状況、また今後の意向についてアンケート調査を行っております。 その概要について御説明をいたしますと、アンケートの回収率63%、内容を見ますと、農業従事者の平均年齢は73歳と高齢化が表れております。また、農業後継者がいるかとの問いに、いると答えられた方は36%、いないと答えられた方は、約6割強となっております。また、今後5年間の農業経営については、規模縮小や維持管理のみと考えておられる方、また農業をやめたいと考えておられる方が、合わせて53%に上っておりまして、またその方たちが農地を引き継ぐ方を探しておられることも確認できました。 そうした中で、例えば農地を貸したいという方と借りたいという方の中間的な受皿となります、農地中間管理機構を活用した取組など、引き続き県や農業委員会、農地中間管理機構などと連携をいたしまして、地域への情報提供など、ともに行ってまいりたいというふうに思います。 いずれにいたしましても、人と農地の問題を解消していくため、地域の皆さんと今後も引き続き話合いを進め、持続可能な農業への転換と地域農業の維持発展につなげてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 続きまして、大きな4番の生活道路の整備について、お答えをいたします。 まず、建設部で所管しております市道について、お答えさせていただきます。 市道における市民からの改良、補修等の要望につきましては、現地を確認し、市道の陥没や段差、側溝蓋の損傷など、比較的軽微な補修については、これは年間200件程度ございますが、職員による補修を行い、対応が困難なものについては、業者による維持補修工事で対応をしております。 市道の改良及び補修要望の数につきましては、現時点で路肩補修、側溝補修及び舗装補修等の要望件数が48件、待避所設置及び道路改良については27件の要望を伺っております。緊急を要する箇所から、計画的に対応する予定でございます。 今年度については、昨年度からの要望のうち20件の補修・改良工事を行っているところです。また、別に国の社会資本整備総合交付金事業を活用し、9路線の道路改良事業に着手している状況です。 舗装の維持補修につきましては、令和2年度に策定した道路舗装個別施設計画に基づき、今後、主要な幹線道路について、計画的に舗装補修工事を進めてまいりたいと考えております。 次に、原材料支給につきましては、令和2年度の実績で、市道に係るものが13件、市道以外の生活道路に関するものが11件、ふるさとの道整備事業の5路線について、支給を行っております。更に、原材料と併せてバックホーやダンプトラックの重機の借り上げなどにも助成を行っております。おおむね地元の御要望にお応えできていると考えております。なお、国道、県道につきましては、異常を発見したときや市民の方から連絡があった場合には、速やかに所管の道路管理者へ連絡しているところでございます。 次に、経済部で所管しております法定外公共物の原材料支給については、毎年四、五十件程度を利用されております。要望に対して、四、五件の支給待ちの年度もございますが、おおむね御要望にお応えできていると考えております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) はい、ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。 まず、1番目の柳商跡地の利活用ですが、一応、一旦箱物を造ると、30年、50年、維持管理費がいるわけです。例えば、この本庁舎が昭和59年にできております。これが37年経過。体育館が昭和51年、45年経過です。サンビームやないが昭和61年で35年経過しております。この今、言いました3つの建物は、柳井広域が合併しても使えるような大きさで造っております。したがいまして、その後、広域合併はなされておりませんけれど、一応しかしある限り、柳井市が維持管理、お金を出すということになっております。 それと、今、山口県が進めております県有施設、これを関係市町へ所管替えするという、今11か所ですか、考えがあるようです。これも、山口県人口が減ったし、予算も縮小したから、それぞれ各関係市町へ負担していただこうというのが本当のところではないかと思います。フラワーランドにおきましても、できた当時は負担割合が85対15でした。現在は65対35です。だんだん市の負担が増えてきています。それと、私がいつも取り上げますが、ウェルネスパーク、これも当初は、平成12年にできたと思うのですが、山口県が管理しておりましたが、24年4月から柳井市が管理と。これは、柳井市が全部維持管理費を負担しております。 こういうことから、一旦、そういう施設を造ると、維持管理が末代にわたっているわけです、30年、50年先。その頃には柳井市の人口は2万人切るんですよ。そうしたときにその負担が、市の財政からいってもかなりきつい状況になるのではないかと思います。そういった状況をある程度考えて、これからはそういった箱物等を造る必要があるのではないかと思います。 さっきも言いましたが、今、見直しグループの活動が行われておりますが、そして賛成、反対と、これは岸井議員がいろいろお話しになりましたが、やはりこのまま進めて、市民のわだかまりを深くするよりも、市民アンケートなりをして、ある程度市民が納得した形で進めていくというのがいいのではないかと、私は思います。また、議会の中でもそれぞれ賛成、反対の方がいらっしゃるわけです。このまま、議会で来年3月の予算で建設費を計上して可決しても、後々、議会、市民に対して禍根を残すような気がしてなりません。ある程度、もう少し、市民がある程度納得して、それならやりましょうよというような形に持っていくのがベストと、私は思います。 また、市民の声として、あの跡地は高台だから、柳井地区広域消防組合が低いところにあるから、あっちへやるほうが優先ではないかと。大雨時なんかは、広域消防の車、ある程度、高台へ移している状況です。そういうこともありますから、そう考える市民もいらっしゃいます。また、体育館を、あっちに建てたほうがいいのではないかというような意見もあります。今、私の考えなり言いましたけれど、市長に何か、今の私の話でお答えがあれば、お願いします。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) ほぼおっしゃるとおりでございまして、そうした視点で、柳井市では公共施設については、先ほども御答弁させていただきましたけれども、ほかの議員さんでですね、規模を最適化すると。ただ、この最適化というのは、ひたすらサイズを小さくしていくということではなくて、機能を複合化したりとか、また維持管理、管理運営の効率化を図ったりとか、そういう工夫をしながら、まさに議員御地元の余田地区の公民館、出張所、小学校も同じケースであるというふうに思いますが、そうした形で維持管理をしていこうと、その方針は全く変わっておりません。 ただ、この複合図書館だけを取り上げて、このことによって柳井市の財政が行き詰まるといったところの根拠というのは、私はないというふうに思いますから、これまでどおり、しっかりと公共施設の全体の最適化を図る中で、財政運営も安定をさせていくという視点が必要ではないかなというふうに思います。 なお、県有施設については、先般、ほかの議員さんに申し上げたとおりでございます。さらに、柳井地区広域消防組合の庁舎でございますが、これは今年度、組合議会のほうで予算をいただいて、整備の方針を今、定めておりまして、現在地に隣接する地域を嵩上げをして、そちらに整備をしていくということで、これ柳井・平生バイパスとの関連もありますから、様々調整をさせていただいているということでございます。この辺りは、より詳しいところは今月の組合の議会にも、御報告、現状をお伝えさせていただくような予定でございます。 いずれにしましても、これは最後申し上げなければいけないのは、ある一定の維持管理をすることによって、そこで何を私たち得ているのかと、その視点がないとひたすら維持管理費にお金を使っていくだけという話になってしまいますけれども、そこで私たちが何を生んでいくか、何を得ていくかという視点で、その得ていくものに見合うだけの投資は、これからもしていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) ありがとうございました。ちょっと農業政策について。 先ほど説明で、後継者がいるのが36、いないのが60、この調査した対象区域ですよね。どういう、市内全域の農業関係者ですか。 ○議長(山本達也)  経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) 先ほども申し上げましたが、アンケートの該当者は市内に農地をお持ちの方で営農をされておられる方、1,620名の方です。これ細目書をお配りするときに同時にアンケートをお送りしております。以上です。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) ということは小規模、農地を持って僅かでも作っておられる方も対象になっているという考えでいいですね。 ○議長(山本達也)  経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) はい、そのとおりでございます。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) そのときに、後継者がいないのが60%前後という話ですが、私の近くを見ても、実際自分で農機具を持って農地を耕作している方は、もう私前後から上の年齢の方です。その後継者というのはほとんど、私が知っている限りはおりません。そうしたときに、もう完全に放棄されて、よそへ行って帰ってこない人、家が空き家になっている方、崩れそうになっている方、農地も当然荒れている方、たくさんあるんです。 そうしたときに、イノシシやサルとかもたくさん出るんですが、そうしたのを防ぐためにも、今、農振農用地という規制がとにかく厳しいから、まるで転用できないのです。太陽光発電だってできないのです。ですから、その農用地を解除して、なんなりと、木を植えるでもなんでもいいです。さっきゼロカーボンの話が出ましたけれど、そのためにも、荒れたまま置いておくより、そういった利用のほうが、やはり農地の有効利用できると思うのですが、そういうことは考えられませんか。 ○議長(山本達也)  経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) 農業振興を推進する担当課とすれば、担当部署とすれば、そういうふうな形のところでの推奨するということはできませんけれども、しかしながら、各個人さんの大事な財産でもございます。そこに対して、そこの利用計画がはっきりしているとか、農地転用が可能であるとかいう部分については、農業振興地域の除外に関しても随時対応しておりますので、またそういったところは農業委員会含めて御相談いただければというふうに思います。 ただ、できましたら、先ほど言いました人・農地プランの中で、地域の皆さんでお話しになっていただいて、そしてそこで、これからの農業政策をどうするか、担い手を誰かが代わって作っていかないかとか、作りたいという方いらっしゃいますので、そういう方にまた、いろいろな御紹介をするとか、そういった形が一緒に話合いができたらというふうに思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) 副市長さんは山口県からおいでですが、こういった今、農業政策について、ある程度経験されましたか、県庁生活のときに。 ○議長(山本達也)  副市長。 ◎副市長(石川浩) そうですね。25年ぐらい前ですけれども、耕地課という課がございまして、ここはほ場整備をする課でございます。そういった課にはいた経験がございます。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) 耕地課でしたら、農地のほうを作り上げるほうですから、今のちょっと経済部長との話を聞きまして、ある程度、県との関わりがあると思うのです、協議が。県を通して、国の法律ですからやるわけでしょう。ある程度そこのところ、市長の英断で、英断というより努力で、そういうふうなことができるようにしないと、まるで変わりませんよね、荒廃地が増えて。そう思いません、市長。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 私自身もいろいろな、まさにそういったお話も含めて、市民の方々から直接いただく立場にありますので、お気持ちとしては分かりますけれども、個別にそれぞれ、また制約、背景があるんだというふうに思いますので、今の私の立場とすれば農業政策も進めていく必要があるしということ、また全体のルールというか、そうした中で行政も執行しなければいけないということでありますので、そういったお声は承知をしておりますが、また個別にそこは検討していく必要があるというふうに考えております。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) よろしく検討をお願いします。 ちょっと話があっちいったりこっちいったりするのですが、ちょっと建設部長にお聞きしますが、この度の議会でも専決事項で、自動車の損害賠償の案件が出ましたよね。これ毎たび、4回定例会がありますが出てきますよね。このときに、今後このことがないように市道を見回って気をつけますというようなことを、言われますよね。しかし毎たび起きていますよね。ちょっと、何て言うんですか、注意が足らんのではないですか。十分、それは距離が長いから市道は難しいと思うのですけれど、そこらはどのようにお考えですか。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) この度の事故と言いますか、陥没に車が走行しておって、タイヤが落ちてしまってホイールディスクを傷めたという件でございますが、これが起こる前に、実は雨が降っておって、舗装の下の地盤がちょっと緩んでおったような状態で、その上の舗装が車が走行することによって割れて、陥没、ポットホールが起こったものでございます。なかなかこれは、想定が難しかったものでございます。ちょうど事故が起こったのが夕方と言いますか、夏の夕方の7時頃だったのですが、市のほうに連絡を受けまして、その日の夜9時になりますが、これをもう土木の職員がすぐ行って応急処置をしております。これは私もちょっと立ち会いましたので、よく覚えているのですけれども。 なかなか、そういったことが起こって、すぐにはどうしても分からないので、その辺につきましては、市民の皆さんもまず気付かれたら、これも休みの日も連絡をいろいろいただいているような状態でございますが、連絡をして、少しでもそういった事故とかがないように、我々も努めていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  石丸議員。 ◆議員(石丸東海) 時間がなくなりましたので、もう質問しませんが、やはり雨降りとか、通行していて、アスファルトのくぼみが出たり、センターラインが消えたり、サイドラインが消えたり、横断歩道が消えたり、あちこちで見られますので、それは国道にしろ県道にしろ、市道にしろ農道にしろ、たくさんありますから、そこのところは皆さん十分、注意を払って、チェックをしていただきたいと思います。 最後になりますが、私は平成11年1月1日から議席をいただきました。当時は松下政経塾2期生出身で、経営感覚をもって市政を運営され、当時日本一若い、河内山市長でした。平成21年からは、民主党国会議員の秘書をされていた、現在の井原市政での23年の議員活動でした。 私の記憶に残っている2つの点について申し上げます。 まず、平成11年8月末、山口県市議会議長会主催、最後になりましたが軟式野球大会が下関市で炎天の中で行われました。皆さん強肩で内野ゴロをワンバウンド、ツーバウンドで、ファーストでアウトにしておりました。その中、藤沢投手が好投して決勝戦まで行き、準決勝に終わりましたが、2日間にわたって行った試合は想像を絶するものがありました。私は次の日、腕が上がらなくなり、整形外科へ行ったのを思い出します。 次に、平成の大合併の結果、平成17年2月に柳井市と大畠町が合併して、今の柳井市ができましたが、合併協議会を通じて感じたこととして、首長の権限、議会の権能を改めて感じたところであります。 来年からは、新しく選ばれた16人による議会が発足します。議会の権能を十分発揮され、執行部とともに素晴らしい柳井市をつくっていただきますようお願いいたします。私は家庭菜園に精を出し、柳井市のこれからのまちづくりを見守っていきたいと思っております。 以上で私の質問を終わります。長い間、お世話になりました。ありがとうございました。(拍手) ○議長(山本達也)  以上で、石丸議員の一般質問を終わります。────────────・────・──────────── ○議長(山本達也)  以上をもちまして、本日の会議を終了し、明日から22日までを休会といたします。最終日は23日の午前10時から会議を開きますので、その間にそれぞれの委員会に付託いたしました議案等の審査が終了いたしますよう、御協力をお願いいたします。 本日は、これをもって、散会いたします。午後3時29分散会──────────────────────────────      会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。         令和3年12月14日                     議  長 山本 達也                     署名議員 平岡実千男                     署名議員 田中 晴美...